ずっしりとした重厚感のある「金無垢時計」。年齢問わずに使う事のできる金無垢時計は、おひとつは持っておきたいアイテムですね。様々なメーカーで金無垢時計を展開している場合が多いですが、どのブランドが良いのか悩む方も多いかもしれません。
今回は鑑定士がお勧めする金無垢時計についてご紹介をさせていただきます。
目次
金無垢時計とは?
金無垢時計というと、多くの人が思い浮かべる金の時計。一般的に【金無垢】というのは、混じり気のない純金(K24)を指す場合が多いです。
しかし、金の特性から純金は”柔らかく・歪みやすい”貴金属である為、純金をそのまま時計にするには傷つきやすく逆にデメリットとなってしまいます。その為、金無垢時計には純金ではなく金に他の金属を混ぜる事で強度を高めているのです。
時計宝飾業界では、含有量が75%の18Kゴールドが金無垢とされている場合が多いですが、時計のモデルやブランドによっても【K10やK14】などの純度も展開されている場合もあります。
金無垢時計のメリット・デメリット

煌びやかで美しい金無垢は多くの人の憧れのアイテムではありますが、実際に使ってみると気づく事がたくさんあります。
・メリット
金無垢時計の一番のメリットは耐久性です。金は他の物質と反応しにくい安定した金属になります。その為、酸やアルカリに強く普段身につけるアクセサリーや時計などにはぴったりな貴金属です。
さらに、金は他の物質とは違い比重が大きく、他の金属と比べて重い金属に分類されます。同じ大きさの物質であっても金の方が重い物質になります。
このことから金無垢の時計は、他の金属のケースよりもしっかりとした重みがあり、高級感や重厚感を感じる事ができます。
金は年々その価値が上がっている傾向にありますので、資産価値が高く売買の時期によっては購入時よりも高くなる場合もあります。適切なメンテナンスを施せば何十年にわたって美しさを保てる為、子孫に残すこともできるのです。
・デメリット
金無垢の時計はメリットが多いと感じるかもしれませんが、デメリットの部分にも目を向けなければいけません。
金無垢は上記でも述べたとおり、金と他の物質を混ぜ合わせた合金になります。金自体はアレルギーが出る事がない金属になりますが、混ぜ合わせた金属によってはアレルギーが出てしまう場合があります。
K18やK14には”銀や銅、パラジウム”といった素材を使用するため、 金以外の素材がアレルギーの原因になりえます。その為、金のアレルギーが出たことのある人は購入を控えた方が良いかもしれません。
さらに、金はこの世の物質の中でも変化しにくいものと言われていますが、劣化は絶対にしないという訳ではありません。金自体は変化することはありませんが、混ぜ合わせた他の物質が化学反応を起こしてしまうと金にも変色が起こる場合があります。
使い込むうちにゴールド本来の輝きが失われていく訳はこれが理由です。金の変色が起こってしまった場合は「貴金属専用クロス」で磨くことで金本来の輝きを取り戻す事ができます。
この時に力を入れて磨いてしまうと本体の傷の原因にもなってしまいますので、注意をしましょう。
男性におすすめの金無垢時計
ロレックス「デイトナ」

金無垢時計の中でもまず名前が上がるのが、スイスのジュネーブに本社を置く高級腕時計ブランド「ROLEX(ロレックス)」です。
時計ブランドの中でも特に人気の高いロレックスは、時計にあまり詳しくない方でも名前を聞いた事があるのではないでしょうか?
ロレックス デイトナは、ロレックスが製造するクロノグラフ(ストップウォッチ機能)搭載のスポーツウォッチです。1963年に発表され、現在でも人気の高い王道モデルとして知られています。
金無垢時計として、人気が高いデイトナですが金無垢以外にも【ステンレススチール・イエローゴールド・ホワイトゴールド・ピンクゴールド・プラチナ】などの様々な素材が展開されています。
金無垢で美しい見た目が人気ですが、金無垢時計を初めて持つ方は「派手すぎではないか…?」と感じる方が多いかもしれません。そんな方には、ロレックスの金無垢モデルに採用されているラバーストラップ「オイスターフレックス」がおすすめです。
金属製ブレスレットに比べて傷がつきにくいラバーストラップになっており、金よりも軽く付け心地が良いのが特徴になります。見た目も価格も抑える事ができ、普段使いのしやすい金無垢時計をお探しの方におすすめのモデルになります。
オメガ「スピードマスター」

金無垢の時計を探しているけど、派手な見た目は苦手な方におすすめなのが「オメガ」の金無垢時計になります。オメガは、1848年に生まれたスイスの高級腕時計ブランドで、長い歴史と高い精度を誇る時計ブランドです。
オメガは様々なモデルを生み出していますが、オメガの金無垢の時計は一味違う雰囲気を楽しむ事ができます。オメガの金無垢時計は【ムーンシャインゴールド・ブロンズゴールド・セドナゴールド】などが製造されています。
この金無垢時計はオメガが独自開発をした金属合金になっており、他社のブランドには真似のできないカラーリングが特徴です。
2012年に登場したのが「セドナゴールド」になります。オメガ独自のピンクゴールドで【ゴールド・銅・パラジウム】を混ぜた合金です。
ピンクゴールドは酸化して変色しやすいという欠点から、オメガが長年研究を重ね生み出された独自配合になっております。
K18の金無垢時計ですが、落ち着いた色合いが多くの人に新鮮に写り、発表から瞬く間に人気の素材になりました。
ピンクゴールドは女性に人気のカラーと思う方が多いかもしれませんが、実は男性にもおすすめの素材で柔らかな印象が特徴的です。
次に、登場したのが2019年発表の「ムーンシャインゴールド」です。まるで夜空に浮かぶ月のように柔らかな光を思わせる淡いゴールドの色が特徴です。
金無垢の中でも落ち着いた色合いを持っていますので、金のカラーが派手に感じてしまう方におすすめになります。
「ブロンズゴールド」は、2021年に登場した比較的新しい素材になります。K18の金無垢の時計が多い中で、珍しいK9で作られた時計になります。
【ゴールド・シルバー・パラジウム】を配合した、ブロンズの美しい輝きを持った合金です。ヴィンテージ感のある色合いになっており、普通の金無垢時計に飽きが来た方におすすめの素材になります。
オメガの金無垢時計は様々なラインがあり、選ぶには多くの種類があります。独自配合の美しい金素材も大きな特徴になりますので、色々見てみるのも良いかもしれません。
女性におすすめの金無垢時計
カルティエ 「パンテール」

1983年誕生した、カルティエの名作時計「パンテール」。2008年に廃盤終了になってしまいましたが、再販を望む多くの声によって2017年に再復活を果たしました。
丸みを帯びたスクエア型ケースとベゼルに打たれた8個のビスが特徴のパンテールは、シンプルながらエレガントな雰囲気が人気の時計です。
ジュエリーの様に身につけることが出来ますが、そのシンプルなデザインからビジネスシーンにも使う事も出来ます。
パンテールは、ステンレススティールのイメージが強いかもしれませんが、【18Kピンクゴールド、18Kイエローゴールド】などの金無垢モデルも人気のアイテムになります。
金無垢の時計が初めての方でも身につけやすく、ドレスウォッチとしても活躍するでしょう。金のカラーが派手と感じる方であれば、「ステンレススティール×イエローゴールド」が組み合わさったデザインも人気です。
落ち着いた雰囲気の金無垢時計をお探しの方にまずおすすめです。
ハリー・ウィンストン「アヴェニューCミニ」

世界5大ジュエラーのひとつに数えられている「ハリーウィンストン(HARRY WINSTON)」。ジュエリーが人気のブランドですが、時計アイテムも幅広く展開しており大人な女性にぴったりのブランドになります。
ハリーウィンストンの時計の中でも人気の高いモデルが「アヴェニューC」です。細長い長方形のケースとスリムなシルエットと流れるような線を描くカーブとケースが特徴のモデルになります。
光の角度によって多様な反射光を放つ「ギョーシェ模様」が美しいデザインで、女性だけでなく男性にもおすすめです。
「アヴェニューC」には様々なモデルがあり、ケースが一回り小さい「アヴェニューC ミニ」は女性におすすめのモデルで、ビジネスシーンなどに使うにはぴったりです。
さらに、ハリーウィンストンといえば最高品質のダイヤモンドですが、「アヴェニューC」のケースにもデザインされています。
ダイヤモンドの美しい輝きも楽しめることができ、一生ものの時計としてもぴったりですので、長く使う事ができる金無垢時計をお探しの方におすすめのモデルになります。
まとめ
今回は人気の高い金無垢時計についてご紹介をさせて頂きました。金無垢時計は【派手・成金】の様なイメージが強いかもしれませんが、ブランドやモデルによっては普段使いのしやすいデザインも多くあります。
金無垢時計は、強度や環境の変化にも強く長く使う時計にはぴったりな素材になります。金の価格は現在高騰化している為、販売価格も高くなっている場合が多いです。
しかし、一度持つことによって資産価値も高くなり、売買の時期によっては購入時よりも高くなる事もあります。
買取おりづるでは、金無垢時計の買取を強化しております。使わなくなってしまった金無垢時計はありませんか?【動作不良・破損・付属品無し】の場合も、しっかりと買取をさせて頂きます。
金無垢時計に買取をお悩みの方は、ぜひ一度買取おりづるにご相談ください。皆さんのご来店を心からお待ちしております。