おしゃれの基本アイテムである腕時計。デザインや仕様によっても多くの種類があり選ぶだけでも大変ですね。そんな時計の種類の中でも特に人気の高い【ダイバーズウォッチ】。
デザイン性が高く、機能性も抜群なことから時計愛好家からは人気の高いアイテムとして知られております。今回はそんなダイバーズウォッチについて詳しくご紹介をしていきたいと思います。
目次
ダイバーズウォッチの魅力
ダイバーズウォッチとは?

ダイバーズウォッチは、ダイビングや水中で使用することを目的として開発された時計です。
機械式時計には一般的に300〜500以上のパーツで作られております。しかし、このパーツはどれも機械時計には必要不可欠なもので、このうち1つでも壊れてしまったら時計は動かなくなるでしょう。
そんな機械式時計の天敵である水は、このパーツを錆びさせてしまう危険があり故障の原因になります。そこで様々な時計ブランドでは、この防水性に力を入れ、生まれたのがダイバーズウォッチになります。
先ほども申した通り、水中でも使用できるように高い防水性と耐久性を備えた腕時計で、潜水時間を正確に計測するための機能や、水圧に耐えられる構造などが特徴です。
暗闇でも見やすい高い視認性を持った腕時計になっており、太い針、大きなインデックス、夜光塗料(ルミブライト)などを採用している場合が多いです。
また、潜水時間を計測する際に、誤って逆方向に回してしまうのを防ぐ【逆回転防止ベゼル】や、ウエットスーツを着たまま時計を装着できるよう、バックルが伸縮する【エクステンションバックル】など様々な特徴があります。
ISO規格やJIS規格で定められた基準を満たしているものが本格的なダイバーズウォッチとみなされ、プロのダイバーも使用している事が多い物になります。
ダイバーズウォッチには様々な特徴がありますが、どれも安全に潜水をする為に必要な機能であり、どの機能も決して外してはいけない重要な要素になる訳です。
ダイバーズウォッチには、ブランドや性能によっても機能に違いが見られ、200m以上の潜水に耐えられるモデルと300m以上の潜水に耐えれるモデルには金額に差がありますのでしっかりと確認してから購入する事をおすすめします。
ダイバーズウォッチの基本的な使い方

ダイバーズウォッチには多くの機能がありますので、ダイバーズウォッチが欲しいけど機能を使いこなせるか不明で購入に中々踏み出せない方が多いです。
ですが、ダイバーズウォッチの使用方法は至って簡単で、しっかりと使い方をマスターする事で驚くほど使い勝手が良くなる事でしょう。
まず、ダイバーズウォッチの要である回転ベゼルです。
この回転ベゼルには、モデルやブランドによって多少の違いはあれど【▼・10・20・30・40・50】のメモリがあります。
そして、回転ベゼルには必ず大きな逆三角形(▼)のマークがありますので、しっかりと確認をしましょう。
この三角マークは基本12時の位置にありますので、現在の分針の位置に合わせます。
(※この時に必ず時計方向にベゼルを回転させましょう。逆に回転させた場合故障の原因になる場合があります。)
これで、回転ベゼルの操作は完了です。
後は、分針とベゼルに記載のある目盛を照らし合わせて経過時間を測定する事ができます。
この経過時間は最大60分となっており、最初の分針に合わせた逆三角形と分針が再び合わさると60分が経過したということになります。
ダイバーズウォッチは難しい操作もなく、簡単に時間を計測する事ができますのでダイバーズウォッチの操作は難しいかもと考えている方には、まずこの操作性を見て考えてみるのも良いかもしれません。
ダイバーズウォッチの防水性能の選び方

ダイバーズウォッチの操作については知っていただけたかと思いますが、ダイバーズウォッチの機能部分について購入に悩む方も多いかもしれません。
ダイバーズウォッチには防水性能がありますが、この防水についてしっかりと理解しておくことが重要になります。
まず、近年の腕時計では当たり前になりつつある”防水機能”ですが、ダイバーズウォッチの防水機能と一般的な防水機能は全く違うものになります。
一般的な腕時計に搭載されている防水機能ですが、これは一般的な”生活防水”を指す機能になります。
「生活防水」とは、一般的に2~3気圧防水(JIS規格では1種防水時計)を指し、雨や汗、洗顔などでかかる水滴程度なら耐えられる防水性能のことです。
具体的には、日常的に水滴が付着する程度であれば安心ですが、食器洗いなどの水仕事や、水泳、ダイビングなどには不向きです。
防水機能があるからといって一般的な腕時計をダイバーズウォッチとして使用すると一回の潜水で時計は使えなくなる可能性がありますので、決して使用しないようにしましょう。
次に、ダイバーズウォッチの防水性については、基本的に200m以上の防水性能を持つ時計がダイバーズウォッチとされています。
購入時に確認したもののいくつかのモデルを持っていると防水性能が分からなくなってしまう場合もありますが、文字盤や裏蓋に防水性能を表記しているモデルもありますので使う前に確認をすると良いでしょう。
この時、防水表記は気圧表記である【BAR/ATM】と潜水深度表記である【ft/m】に分かれておりますが、ダイバーズウォッチの多くは潜水深度表記である事が多いです。
また、防水性能ですが【200m防水】の表記があるとします。
この表記は200mまでの潜水なら使用できるという訳ではなく、これはゆっくりと時間をかけて時計を静止状態で沈めた場合200mまでならば壊れる事なくダイバーズウォッチが耐えれるという意味になります。
ダイバーズウォッチを着用し活動をする場合、大きな水圧がかかる事になりますので、表記通りの深度でそのままダイビングする場合時計の破損に繋がってしまう事にもなりますので【時計にあった使用例を確認する・購入元に確認をしてみる】などの対策が必要となってきます。
鑑定士がお勧めするダイバーズウォッチ
ロレックス

時計の王様とも言われるロレックスは、数あるダイバーズウォッチの中でも特に人気の高いアイテムになります。
中でも特に人気の高い【サブマリーナー】は、1953年にモダンダイバーズの祖としてラインアップされたアイテムでありロレックス初のダイバーズウォッチとしても知られております。
発売当初ではベゼル部分は両方向に回転できるものでした。さらに防水性能もこの時点では100mでしたが、翌年1954年には200mまで向上したのです。
ロレックスではダイバーズウォッチを発表する前から「オイスターケース」と呼ばれる特許取得の防水ケースを採用しており防水性能が他ブランドよりも群を抜いて素晴らしい腕時計として知られていました。
【サブマリーナー】を発表後、プロフェッショナルユース向けとして1967年に発表されたのがサブマリーナの上級モデル【シードゥエラー】です。
1970年当時のサブマリーナの現行モデルは200mの防水性能を持っていましたが、ファーストモデルにあたるシードゥエラーRef.1665はなんと「610m」の防水性能を持っており多くの人を驚かせました。
更に、1980年に登場したセカンドモデルにあたるRef.1660は「1,220m」の防水性能を実現する事になり世界中で大きな話題を呼ぶこととなりました。
多くの話題を呼んだ【サブマリーナー】【シードゥエラー】ですが、2008年さらにその進化版として発表されたのが【ディープシー】です。
ロレックスの中では比較的近代に発表されたモデルである為、当時の話題でご存じの方も多いのではないでしょうか?
その性能は驚異の3900メートル防水のダイバーズウォッチであり、深海での作業を想定した本格ダイバーズウォッチになります。
現在では廃盤になってしまったモデルではありますが、中古市場では特に人気の高いモデルであり、購入時よりも高い金額で取引されている場合も多いです。
やはり、ダイバーズウォッチといえばロレックスの名が上がるように、特に人気の高いアイテムが揃っております。
世界中で人気のあるブランドですので、購入する場合何年も待つ場合や手に入らないことも多く中古市場では特に人気があります。
オメガ (OMEGA)

世界的に時計産業の地位を確立しているスイス。そんなスイスを代表する時計ブランドが【オメガ (OMEGA) 】です。
そんなオメガを代表するダイバーズウォッチが【シーマスター】です。
「シーマスター」のモデル名は全てダイバーズウォッチと勘違いされる場合が多いですが、シーマスターの中でも本格的なダイバーズウォッチと生活防水のみを備えたモデルとありますので、「シーマスター=ダイバーズウォッチ」ではない事を覚えておくと良いでしょう。
さて、ダイバーズウォッチの中でも人気の高いシーマスターですが、最初にこの名前がついたモデルはオメガ創業100周年目の1948年に登場したものになります。
ファーストモデルでもある最初のシーマスターは外見も現在のダイバーズウォッチのように特徴的なベゼルはなく一般的な時計と見た目は変わらないデザインになっております。さらに、防水面でも日常生活防水レベルになっておりますのでダイバーズウォッチとしては、あまり使用できないモデルになります。
では、プロダイバーも愛用するシーマスターですが、このモデルは「シーマスター300」以降のモデルの話になります。
「シーマスター300」は、ダイバーズウォッチの特徴である回転ベゼルに加え、高い防水性があるモデルになります。
防水性能は、モデル名に一緒に記載している場合が多く、例えば防水機能が水深150mまで対応していれば「シーマスター150」、防水機能が水深300mなら「シーマスター300」になります。なお数字が記載されていないモデルもありますが、しっかりと防水性能はありますのでモデル名と防水性能を照らし合わせて購入をすると良いでしょう。
防水性能と美しいデザインが輝くシーマスターが輝く場面は海中だけではありません。
シーマスター発表当時のコンセプトとして「街に海に郊外に」というものがある通り、海中だけではなく普段のスーツなどに合わせても全く遜色ないアイテムなのです。
一般的にダイバーズウィッチはスポーティなデザインのイメージがあるかもしれませんが、シーマスターにはスポーティなデザインだけでなく、クラシックなデザインや斬新なデザインのものまで揃っています。
その為、普段使いのしやすいおしゃれな時計としての需要も高く中古市場では人気の高いダイバーズウォッチとなっております。
ダイバーズウォッチを初めて購入する方にもおすすめの価格帯になりますので、ぜひご覧になってみてください。
まとめ
今回は、腕時計の中でも人気の高い【ダイバーズウォッチ】についてご紹介をさせていただきました。
ダイバーズウォッチはその名の通り、ダイバーなどの海で活躍する職人やアスリートなどから圧倒的な支持を得ている腕時計になります。しかし、普段の時につけてはいけない時計かというとそんなことはありません。
ダイバーズウォッチは、腕時計の中でもデザイン性の高い腕時計になりますので、水辺に関係なく身につける事できます。
腕時計は夏から秋にかけて人気の出るアイテムになります。その為、腕時計の売り時は春からなる前が勝負の時期でもあります。使わない腕時計は、ぜひ一度無料査定でお値段だけでも聞いてみませんか?みなさんのご来店を心からお待ちしております。