レトロな雰囲気と使いたい時にさっと使える事ができる「がま口財布」。近年ではレトロな雰囲気が可愛らしいと、人気のデザインの一つになっております。
様々なブランドでがま口財布のデザインが展開されておりますが、実際どのようなデザインを選ぶべきか、メリットデメリットはあるのか?気になる方も多いかもしれません。今回はそんながま口財布についてプロの鑑定士がご紹介をしていきたいと思います。ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
がま口財布とは?
がま口財布の歴史

がま口財布は玉のついた金具(口金)をパチンと押し開けて使うタイプの財布です。大きく開く口が、ガマガエルの口に似ていることから「がま口」と呼ばれるようになりました。
名称から日本発祥のデザインかと思う方が多いかと思いますが、実は明治時代にフランスから伝わったとされているデザインになります。
16〜18世紀のフランスでは、布製の袋に口金がついた携帯しやすい布袋が登場しました、これががま口の始まりと言われております。
がま口が登場した当初は、荷物などを入れる大きな袋などにがま口が使われておりましたが、量産化されたことによって小さな袋にがま口が付いた物ができがま口財布も段々と普及していったのです。
日本では、明治政府の御用商人である山城屋和助(やましろや わすけ)が明治5年、フランスから持ち帰ったのが最初といわれています。
山城屋和助は陸海軍用兵器の輸入の為に、ヨーロッパやアメリカを巡っていた際に、フランスで大流行していたがま口に目を付けたのです。
このがま口を日本に持ち込み、模したがま口を制作し売り出すと、瞬く間に話題となりました。
しかし、当時では口金部分に真鍮を使い職人が一つ一つ細工を施し作成していた為、がま口を使用していたのは一部の富裕層だけでした。
その後、安価な溝輪金の口金が開発されると富裕層だけでなく一般の方でも手に届きやすい価格になり、大流行したと言われております。
現在では、がま口デザインはレトロなデザインが可愛らしいとされ、若い世代を中心に人気のアイテムとなっております。
様々なブランドで使われることの多いデザインですが、購入前にしっかりとメリットデメリットを知っておくと良いでしょう。
がま口財布のメリットデメリット

がま口の購入をご検討の方には、まずがま口のメリットデメリットを知っておくことをおすすめします。
メリット
がま口財布の一番のメリットとしてあげられるのが、【視認性が高さ・簡単な開閉】です。
チャックなどの場合、すっきりとした見た目をしていますが、中々中身が見づらいなどのデメリットがございます。
がま口財布は、口金を開くと口が大きく広がるため、中身が一目でわかります。小銭の取り出しもしやすく旅行などに持っていくお財布などにピッタリなデザインになっております。
さらに、片手で口金をパチンと閉めることができ、手間がかかりません。
慣れてくると片手で開閉ができるようになりますので、チャックなどのお財布に慣れている方こそ、ぜひがま口の簡単さに気づけると思います。
がま口のお財布は、口金をしっかりと閉じるため、「お金が逃げない」というイメージの他にも、がま口(ガマガエル)の名称から「お金が返る(かえる)」の事から縁起物のアイテムとしても知られております。
デメリット
がま口財布のデメリットになりますが【デザインに厚みが出やすい・経年劣化】などがあげられます。
がま口は見た目が可愛らしく、重厚感のあるデザインが多いですが、逆にお財布はシンプルに見せたいという方にはおすすめできません。
また、がま口の口金部分を持ちながら開閉を行う為、使用しているうちにメッキが剥がれてきてしまう恐れがあり、経年劣化が見えやすいデメリットがございます。また、がま口のお財布は二つの玉のついた金具(口金)などを押し開けて使うものになりますので、開閉を繰り返すうちにゆるくなったりすることがあります。劣化が進んでしまうと、閉まりにくくなったり、最悪の場合は開いてしまう事がございますので、その場合は有償などの修理が必要です。
鑑定士おすすめのがま口財布
ルイヴィトン ヴィエノワ

ルイヴィトンは日本でも人気の高いブランドとして知られております。「モノグラム」や「ダミエ」はルイヴィトンの中でも王道デザインとして知られており、バッグやお財布以外にも様々なアイテムに使われる事が多いです。
そんなルイヴィトンでもがま口デザインの財布は廃盤になってしまっていますが、中古市場などで購入ができる人気アイテムになります。
【ポルトフォイユ ヴィエノワ(M61674)】は、カード入れとがま口財布が合わさった使いやすいデザインです。
カード入れは8枚のカードを収納できる他、札入れや内ポケットもございますので収納力が高いお財布になります。
がま口部分は大きなまちがついた大容量の小銭入れになっております。小銭がついつい増えてしまいがちな方や、旅行などに持っていくお財布にぴったりです。
王道のモノグラムの他にも人気のダミエアズールやダミエ、モノグラム・マットなどの様々なラインで展開しておりました。
ラインによってもガラリと雰囲気が変わりますので、お気に入りのラインを見てみるのも良いかもしれません。
現在廃盤になっておりますので、公式からは購入することはできませんが、がま口財布の流行が過ぎてしまった現在でも人気モデルとして中古市場では人気があります。
CHANEL A13497

1910年にココ・シャネル(ガブリエル・シャネル)によって設立されたフランスの高級ファッションブランドになります。
女性からの人気が圧倒的ですが、現在男性からも人気の高いファッションブランドです。
そんなCHANELでは様々なデザインのがま口財布を展開しておりますが、中でも人気のモデルが【A13497】です。
CHANELの中でも人気なキャビアスキンはグレインドカーフスキンという牛革の表面に、粒状の凹凸加工を施したシャネルの代表的な素材です。
食材のキャビアに似ていることからキャビアスキンと言われております。
表面が固く張りのある素材のため、傷がつきにくく、比較的長く愛用しやすいのが特徴です。
使い込むうちに風合いも変わってきますので、初めてのCHANELアイテムにおすすめのレザーです。
【A13497】は、二つ折りのがま口財布になります。
札入れの他にカード入れ×3フリーポケット×3の収納箇所があり、小銭入れががま口になっております。
がま口財布のデザインの多くは外付けのイメージが多いですが、【A13497】は二つ折りの中にがま口ポケットがございます。
その為、折り畳んだ時の見た目がすっきりしているのが特徴になります。
表面にはCHANELのロゴであるココマークが美しくステッチされており、シンプルながらエレガントな雰囲気です。
シンプルなデザインをお探しの方におすすめのモデルになります。
GUCCI がま口コインケース

1921年にイタリア・フィレンツェで創業されたファッションブランドGUCCI。
「GGロゴ」や「ホースビット」など時代を超えて愛されているデザインが多くバッグや財布、シューズ、アパレル、アクセサリー、アイウェア、時計、コスメティックなど、多岐にわたる製品ラインナップを誇ります。
そんなGUCCIでは”過去のよいものを現代に反映させる商品作り”をブランドポリシーとして掲げております。
がま口を現代的で使いやすいデザインにしているのが特徴です。
様々なブランドでがま口財布のデザインは出ていますが、王道ながま口財布のデザインは少ない傾向にあります。
GUCCIのコインケースがま口財布は、がま口といえばこの形!と思うようなデザインをしており、レトロな雰囲気がとても可愛らしいです。
カードやお札などは入れることができませんが、近年流行しているミニバッグなどに入りやすいミニマルなデザインが大きなメリットになります。
現在GUCCIがま口コインケースは廃盤になってしまっていますが、中古市場でも非常に人気のアイテムになりますので綺麗なもので3〜4万円で取引をされる事がございます。
使わないコインケースは買取を依頼してみるのも良いでしょう。
HERMES ヴィブラートがま口コインケース

1837年にフランス・パリで創業した高級ファッションブランド「HERMES(エルメス)」。
創業当初から高度な熟練職人による手作業で製造しているアイテムは、耐久性に優れ多くのセレブや著名人が使用をしております。
最高級の革など、質の高い素材を多く手がけており、他ブランドでは真似のできないエキゾチックレザー(ヘビ・ワニなど)を使用する事もございます。
多くの方はエルメス=高価なイメージがあるかと思いますが、それは一部のバッグや希少なアイテムを指す場合が多いです。
エルメスの中でもお財布やコインケースは比較的手に入りやすい価格で販売をされており、ファーストエルメスに相応しいアイテムも多くございます。
エルメスでがま口財布は、GUCCI同様小さながま口のコインケースになっております。
小銭を入れやすく、ちょっとしたお買い物であればこのコインケースのみでお出かけする事もできますね。
エルメスのがま口コインケースには、エルメスの中でも人気が高かった「ヴィブラート」を使用しております。
染色した山羊革を何層にも重ねて裁断することで、美しい層状の断面を表現した特別な素材で、木目やマーブルのような独特でカラフルな模様を生み出しています。
何枚ものレザーを組み合わせ裁断を行なっているため、この世に一つも同じデザインはないと言われている個性が光るレザーになっており、そういった部分が人気の理由でもあります。
「ヴィブラート」は、複数の革を重ね合わせる高度な技術が必要な為、エルメスの職人技が光るアイテムです。
人気なデザインでしたが、2000年頃に製造されたのが最後となっており、現在は廃盤になります。
その為、ヴィブラートを使用した製品は中古市場で高値で取引されることが多く、がま口のコインケースも非常に人気がございます。
使い込む内に愛着の湧くレトロな、がま口コインケースをぜひご覧になってみてくださいね。
まとめ
今回は、レトロで可愛らしいがま口財布の魅力についてご紹介をさせていただきました。がま口財布は日本でも非常に人気のあるデザインになっており、ブランド以外にも様々なアイテムが販売をされております。
使い勝手も良くデザイン性も高い為、幅広い年齢で人気のあるがま口財布は、中古市場でも多く取引がされているアイテムになります。廃盤になってしまったアイテムも多く、現在公式から購入する事ができないアイテムになると自ずと価値も上がっていき高値で取引がされることもございます。
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