コレクションの一つとして人気のある「海外コイン」。日本でも多くの海外コインが持ち込まれる事が多く、初めて見る海外コインがご自宅のお片付けで出てきた!という方も増えてきています。
日本のコインとは違い、どのくらいの価値があるものなのか、どこの国のものなのかと分からずにそのまま処分してしまう方も…。今回はコレクターにも人気の海外コインについてご紹介をさせていただきますので、ぜひお片付けの際の参考にしてみてくださいね。
人気の海外コイン
カナダ50セント銀貨

カナダでは様々な硬貨を発行しており、中でも”メイプルリーフコイン”は非常に知名度の高い海外コインになります。
裏面にメイプルリーフ(サトウカエデの葉)が描かれておりますので、こちらのコインは見つけたら処分されにくいので今回は別のコインをご紹介いたします。
日本でもコレクションやお土産などで多く持ち込まれたのが【カナダ50セント銀貨】です。
1960年代後半(主に1967年頃)まで製造されていたカナダの銀貨で、主にエリザベス2世の肖像とカナダ国章(ライオンとユニコーン)が特徴です。
その美しい見た目がコレクターの中でも人気で、状態が美しいものに関しては銀以上の価値で取引をされる事もございます。
発行された年代によっても銀の含有率が変わっている銀貨であり、発行当初の銀貨は銀の含有率が高く、コレクターアイテムとして収集される場合が多いです。
初期 [1919年以前発行]
カナダ50セント銀貨の中でも初期に発行されたもので、一番高い銀の含有率を誇ります。
スターリングシルバーとも呼ばれるシルバー925の純度で、銀 92.5%銅 7.5%の割合で作られております。
1870年の発行開始から1936年までのリバース(裏面)デザインは、中央に額面、その周囲をカエデの枝が囲むスタイルが定着していました。
表面には、当時の英国国王である左向きの王冠を被ったジョージ5世の肖像が描かれております。
周囲には「GEORGIVS V DEI GRA: REX ET IND:IMP:」(神の恩寵による国王にしてインド皇帝ジョージ5世)というラテン語の銘が刻まれています。
中期 [1920年〜1967年]
1920年から1967年に発行されたカナダ50セント銀貨は、大きく分けて3つの肖像(君主)の変遷があります。
1920年〜1936年はジョージ5世(王冠を被った左向きの男性)、1937年〜1952年ジョージ6世(王冠を被っていない左向きの男性)、1952年〜1967年 エリザベス2世(右向きの女性)です。
1920年から銀の品位(純度)がそれまでの92.5%から80%に引き下げられたのが大きな特徴で最も一般的なヴィンテージ銀貨の割合になります。
現在 [1968年以降]
1968年を境に、流通用の50セント硬貨は銀を含まないニッケル製(後にニッケルめっき鋼)に切り替わりました。
カナダの50セント硬貨は廃盤(製造終了)にはなっていませんが、一般の流通からはほぼ姿を消しています。
銀貨で無くなった事や、ヴィンテージにしては近年のものになりますので、中古市場では高額で取引をされているものではありません。
しかし、今後時代が経つことによって価値が上昇するかもしれませんので、誤って処分しないようにしましょう。
中国銀貨 光緒元寶

銀貨などは海外のヴィンテージコインなどのイメージが多いかもしれませんが、アジアでも多くの銀貨が発行されました。
光緒元寶(こうしょげんぽう)は、1880年代後半から発行された銀貨になります。
(発行された地域や銀貨か銅貨かの種類によって開始年が異なります。)
当時の北洋機械局(現在の天津市付近)で鋳造された中国の代表的な銀貨です。
直径は約39mm、重さは約26.5g〜27g前後で、当時の1円銀貨(1ダラー)に相当する大型銀貨です。
中央に「光緒元寶」の4文字が刻まれ、上部に発行元である「北洋造」、下部に額面の「庫平七銭二分」(こへいしちせんじぶん)と記されています。
表面には雲の中を飛ぶ勇壮な龍(ドラゴン)が描かれ、そのデザインの美しさからコレクターに人気があります。
この龍のデザインによっても希少価値が変わりますので、専門知識のある買取店で査定するのが良いです。
- 短髭龍(たんしりゅう)
- 龍の髭(ひげ)が短いタイプ。光緒元寶の中でも特に価値が高いとされています。
- 長尾龍(ちょうびりゅう)
- 尻尾が長いタイプ。34年銘の北洋造などによく見られ、通常のタイプより高値で取引されます。
- 大字版・小字版
- 刻印されている文字の大きさの違い。専門的な鑑定が必要ですが、希少な版が存在します。
- 巻3高4(まき3たか4)
- 銀貨の裏面には「34th YEAR OF KUANG HSÜ」と発行年が英語で刻まれております。この数字の違い(3の形が巻いている、4の位置が高いなど)によっても、専門家の間では細かくランク分けされています。
現在中国銀貨は国内外のコレクターや投資家の需要が非常に高く、価値が高騰しております。
また、1966年から1976年にかけて起こった「文化大革命(ぶんかだいかくめい)」その中でも初期に激化した「破四旧(はしきゅう)」運動が原因によって「古いもの」を徹底的に排除した結果現存しているものが非常に少ない事も価値の高騰の原因にもなっていると言われております。
非常に人気のある銀貨であるためレプリカや偽物が多く出回っており、磁石に反応するものや彫りが不自然に浅いもの、文字の形が不自然なものは偽物の可能性が高いです。
お持ちの場合は、処分してしまう前にまずはご相談ください。
神聖ローマ帝国 ターラー銀貨

神聖ローマ帝国におけるターラー(ターレル)銀貨は、16世紀から19世紀にかけて帝国全土やハプスブルク君主国で発行された大型の銀貨です。
現在私たちが使っている「ドル(Dollar)」の直接のルーツであり、当時の国際取引における「基軸通貨」としての役割を担っていました。
「タラール(Talar)」、それが訛って「ダラー(Dollar)」になったと言われております。
1518年頃、ボヘミア(現チェコ)のヨアヒムスタール(ヨアヒムの谷)で採掘された銀から作られた「ヨアヒムスターラー」が始まりです。これが省略されて「ターラー」と呼ばれるようになりました。
1566年の帝国通貨条例により、純銀約25.98gを含む「ライヒスターラー(帝国ターラー)」が公式な貨幣単位として確立され直径は約40mm前後、重量は約28g〜29g程度で、現代の500円玉より二回りほど大きいずっしりとした銀貨です。
神聖ローマ帝国のターラーは、その芸術性の高さから「アンティークコインの華」とも称されます。
時代によってデザインに違いがあり、まるで芸術品のように美しい見た目からアンティーク収集家からの需要もあります。
1500年代前半[黎明期]
初期のターラーは、中世の「薄く小さな貨幣」から脱却し、彫刻のような厚みと立体感を持ち始めました。
表面には守護聖人(聖ヨアヒムなど)や、発行者である諸侯の立像・胸像が描かれ、裏面には 発行地の紋章(ライオンや鷲)が大きく刻印されました。
絵柄よりも文字が大きく、素朴なイメージがつきやすいですが、銀の重さを保証する力強いデザインが主流でした。
1600年代 [黄金期]
17世紀は、彫刻技術の向上とともに、最も芸術性の高いターラーが作られた時代です。
デザイン性が一番高く、状態が綺麗なものは高値がつきやすく人気になります。
歴代皇帝(レオポルト1世など)の肖像画が描かれるようになり、当時の流行であった大きなカツラや豪華な甲冑、ラッパ襟などが非常に繊細で細かく描かれました。
この細かい彫刻が技術の向上を表し、歴史的にも価値があることから非常に人気があります。
1700年代 [安定期]
18世紀に入ると、デザインはより整然とし、帝国の権威を象徴する「紋章」が完成の域に達します。
一目で帝国の貨幣であることが分かるように表面のデザインはハプスブルク家の象徴である「双頭の鷲」が定着しました。
鷲の胸には複雑な盾状紋章が配置され技術がさらに向上した事が分かります。
また、女帝マリア・テレジアの肖像が描かれたターラーが登場します。
若い頃から晩年の「未亡人の姿」まで250年以上変わらずに鋳造され続ける「不滅のデザイン」となりました。
神聖ローマ帝国 ターラー銀貨は、一般的な状態で数万円から公式鑑定がついた(PCGS/NGCなど)になると数十万〜数百万円で取引されます。
金貨などに比べてしまうと銀貨は処分されてしまいやすいので、美しいデザインのコインが出てきた時はまずご相談ください。
まとめ
今回はコレクターに人気の海外コインをご紹介させていただきました。日本のコインと違い額面やどの年代なのか分かりづらい海外コインは処分されてしまう場合も多く、希少性の高いものも年々現存数が減ってきています。
ご自宅をお片付けしていたら出てきた海外コインはぜひ、買取おりづるにご相談ください。買取おりづるでは、様々な海外コインをお取り扱いしております。他店でお値段がつかないと言われてしまったコインも諦めずにお持ち込みください。
状態が悪いもの、レプリカか不明なものでも大歓迎です。みなさんのご来店を心からお待ちしております。















