人気のシルバー、意外と知らない純度の違い

2025年11月29日 2025年11月29日
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人気のシルバー、意外と知らない純度の違い

日本でも親のある「銀(シルバー)」。アクセサリーや工芸品など、様々なアイテムに使われる事の多いシルバーですが、シルバーの純度というと詳しく知っているという方は多くないのではないでしょうか?

「925って聞くけど、シルバーは全部これじゃないの?」と思う方も多いかもしれません。今回は、そんなシルバーの純度や純度ごとの特徴についてご紹介をしていきたいと思います。

シルバーとは?

シルバーの歴史

シルバーアクセサリー

シルバー(銀)の歴史は、紀元前4000年頃の発見に始まります。

当初は採掘された天然の銀の塊が使われていましたが、紀元前2500年頃から精錬技術が始まり、紀元前1000年頃には高度な銀加工技術が確立されました。

精錬技術が発達すると古代エジプトやギリシャ、ローマなどで王族の宝飾品や食器として珍重され様々なアイテムへと変化するようになりました。

銀が世界経済の中心となったのは大航海時代からです。

南米ポトシ銀山などで大量に産出された銀が国際貿易の決済手段となり、アジア、特に中国へ流入しました。

日本でも銀の「灰吹法」という高度な精錬技術が導入されると、銀貨や調度品、食器などにも銀が用いられるようになりました。

近代以降、銀の抗菌作用や高い電気伝導率が注目され、写真の感光材、医療用品、電子部品、太陽光発電パネルといった工業分野で不可欠な素材へと用途が拡大すると、銀は私たちの生活の必需品となり無くてはならない存在となったのです。

劣化?シルバーの珍しい特徴

銀食器のシルバー黒ずみ

シルバーを持った事のある方は一度でも体験した事がある”シルバー製品が真っ黒になる”現象。

多くの方は劣化?汚れ?と勘違いしてしまう場合が多いですが、実はこの黒ずみはシルバーだけに起こる化学反応が原因なんです。

少し難しい話になりますが、空気中には目に見えない微量の硫化水素ガスや二酸化硫黄などが含まれています。

これが銀(Ag)の表面に触れると、化学反応を起こして硫化銀という物質が生成されます。

硫化銀は銀の表面だけに現れるものになりますので、シルバー磨きや研磨剤入りの布などで簡単に落とす事ができます。

硫化銀は一般的に「変色」と呼ばれますが、錆び(酸化鉄のような腐食)とは異なり、銀自体が劣化しているわけではありませんので、ご自身で簡単にメンテナンスする事ができるのです。

硫化銀は見た目が黒くなってしまうのでデメリットと捉えられてしまう場合が多いですが、逆にこの硫化銀を使う事によって銀に独特な風合いを出す事ができ、自分だけのアクセサリーへと変化させていく事ができます。

銀の輝く部分と硫化銀によって黒くなっている部分とのコントラストをつけることで、デザインに深みや立体感、アンティークな風合いを出す事も出来るのです。

こういった理由で貴金属の中でもシルバーアクセサリーを好む方も増え、多くの愛用者がいらっしゃいます。

シルバーの様々な純度

SV1000 999(純銀)

SV999のシルバーインゴット

シルバーの中でも最も品位が高いのがこの純銀になります。「SV1000」「SV999」「純銀」などの名称で呼ばれる事が多いです。

純度が高く、美しい銀本来の色を楽しむ事のできる純度で、日本でも記念硬貨や工芸品(銀杯)、インゴットなどに使われる事の多い純度になります。

他の純度とは違い、純銀は非常に柔らかく傷つきやすい純度になりますので、日常生活でアクセサリーとして使用するには耐久性が劣ります。

また、純銀は空気中の硫黄成分と反応して黒ずみ(硫化)しやすいことが最大のデメリットになっております。

日常的に使うには、しっかりとしたメンテナンスやお手入れが必要になりますので、そういった部分では取り扱いに注意が必要です。

しかし、シルバー製品の中でも最も資産価値があるのがこの純銀になりますので、インゴットや銀貨として持っておく人も増えてきております。

金やプラチナなどに比べると比較的安価で購入できる銀ですが、今後銀の採掘量が減ってきたりした場合、資産価値が高騰しやすい貴金属になりますので、今後の価値に注目されています。

SV950

SV950のシルバー刻印

SV950は、一般的にジュエリーやアクセサリーで最も普及している「SV925(スターリングシルバー)」よりも純度が高い銀合金です。

SV950は、銀と他の金属を混ぜた合金で、95%が純銀他の5%が銀以外の金属が割金になっています。

少量の合金を含む事によって、硬度を向上させ傷つきにくく銀本来のカラーを楽しめる純度になっております。

銀は加工の段階で叩いたり、曲げたりを繰り返す事によって硬度が増す”加工硬化”という特性を持ち合わせております。

その為、SV950はハンドメイドのシルバーアクセサリーなどに人気の高い素材として知られており、銀粘土(アートクレイシルバー)などもございます。

他の金属が混ぜ合わせておりますが、銀本来の輝きは損なわれる事なく美しい輝きが特徴です。

「五部落ち」や、「ブリタニアシルバー」など専門用語で呼ばれることもありますので、ぜひシルバー製品を購入の際に参考にしてみてください。

SV925

SV925のシルバー刻印

SV925は、シルバーアクセサリーの中でも最も知名度が高く、様々な製品で使われることの多い純度になります。

シルバー製品の純度を詳しく知らないという方でも”シルバー925”は聞いた事のあるという方も多いのではないでしょうか?

そんなSV925は92.5%が純銀、残りの7.5%が銅などの他の金属を混ぜた合金になっております。

強度と耐久性を高めてアクセサリーなどの加工に適するように作られている純度になっており、海外のシルバーアクセサリーは勿論、日本でもこの純度が使われる事が多いです。

SV925は「スターリングシルバー」とも呼ばれます。

これは「本物」や「信頼できる」という意味を持ち、昔のシルバー製品には「STERLING」などの刻印がされる事もあります。

SV950に比べ、純銀以外の金属の割合が多少増えた事によって純銀本来の色とは少し変わってきています。

(目視では余り分からないかもしれません。)

しかし、純銀とは異なる、落ち着いた上品な輝きがあり、純銀よりも身につけやすいといったメリットもあるのがSV925の魅力でもあります。

一方で、含まれる銅の量が多いため、金属アレルギー反応が出やすいという特徴があるため注意が必要です。

SV900

大量の銀貨

銀の中でも最も純度が低いとされているSV900。

SV900は90%が純銀、残りの10%が銅などの他の金属を混ぜた合金になっております。

前記した「純銀」「SV950」「SV925」に比べると銀の割合は低いものの、硬度が高いのが特徴です。

硬度が高い分繊細なデザインのシルバー製品に使われる事の多い純度で、中でも”ハワイアンジュエリー”と言われるシルバー製品に使われる事があります。

ハワイアンジュエリーは、ハワイの自然や文化をモチーフにした繊細な彫刻が特徴のジュエリーになります。

職人が細かく指輪やアクセサリーなどに手彫りしている事が多く、その美しさは他のアクセサリーに負けない魅力です。

SV900はシルバーの中でも最も硬度が高い純度になるため、細やかな手彫りのデザインが消えにくく、日常使いに適しています。

美しいデザインが魅力なSV900になりますが、ほかの金属を多く含むため、硫化や塩化で変色しやすいという特徴があります。

金属アレルギー反応も出やすいため、アクセサリーとして身につける場合、自身にしっかり合っているのかと確認する必要がございます。

シルバーの変わった刻印

STERLING SILVER

STERLING SILVER刻印

上記で少し説明しましたが、シルバー製品の中で稀に見る【STERLING SILVER(スターリングシルバー)】の刻印。

SV900やSV950のものは純度がしっかりと分かる様になっておりますが、「STERLING SILVER」だけの刻印になると、純度は一体どのくらいなんだろうと思う方も多いかもしれません。

スターリングシルバーの純度は92.5%になります。

英語圏では「Sterling」の刻印が、それ以外の地域では「925」や「SV925」の刻印がよく見られます。

現在でも良く見られる刻印になっておりますが、有名シルバーブランドなどでは余り使われない刻印になりますので、見慣れない方も多いかもしれません。その為、シルバー製品か不明な時は一度相談してみるのが良いでしょう。

プラチナシルバー(P/S)

プラチナシルバー刻印

シルバー製品の中でも珍しい刻印でもある【P/S】刻印。

この刻印だけでシルバー製品だと分かる方は少ないかと思います。

【P/S】刻印は プラチナとシルバーの合金で、主にプラチナが10%・シルバーが90%の割合になっております。

稀に、プラチナの純度が1〜10%程度のものも存在しますので、プラチナが混ざっていますが、中古市場ではシルバー製品として扱われる場合が多いです。

見慣れない刻印の為、シルバー製品だと思わずに処分してしまう方が多い傾向にあります。誤って捨ててしまわない様に注意をしましょう。

SV〇〇〇/Pd

Pd刻印

シルバーアクセサリーでよく目にする「SV950」や「SV925」といった刻印。

これは純度を表している刻印ということは知っていただけたかと思いますが、この純度を表す刻印の隣にPdと書かれたシルバー製品を見たことはありますか?

シルバー製品の中でも稀に使われることのある”SV〇〇〇/Pd”は、残りの割り金にパラジウム(Pd)を使用したアイテムに使われる刻印になります。

通常のシルバーは空気中の硫黄分と反応して黒ずみやすい(硫化)という欠点がありますが、パラジウムを加えることでこの変色に対する耐性が大幅に向上します。

また、パラジウムはプラチナ族の貴金属であり、銀よりも硬度がありますので、合金の強度が増し、傷つきにくくなります。

通常のシルバーより色味が美しく、傷つきにくいメリットがありますが、パラジウムはアレルギーを引き起こしやすい金属になります。

長期間使用するジュエリーなどでは、金属イオンが汗などによって溶け出し、皮膚炎やかぶれを引き起こす可能性があるので使用には注意が必要になります。

まとめ

今回はシルバーの純度についてご紹介をさせて頂きました。

様々なアクセサリーに使われる事の多いシルバー(銀)は、日本でも非常に人気の高い貴金属として知られております。

貴金属(金やプラチナ)の高騰化によって注目されているシルバー。

買取おりづるではそんな銀製品の買取を強化中です。

シルバーアクセサリーは勿論、使わないままの銀杯や銀食器、銀貨やインゴットなど、どんな状態でも買取をさせて頂きます。

銀製品か分からない製品はまず買取おりづるにご相談ください。みなさんのご来店を心からお待ちしております。

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