見たことのない金の刻印、処分の前にご相談を

2025年4月29日 2025年4月29日
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見たことのない金の刻印、処分の前にご相談を

私たちの身近に溢れている金。美しい独特な色合いと、その希少価値の高さから人気の高い貴金属としてして知られています。そんな金ですが、実際メッキと並べてみると見分けがつかない事があるという方も多いかもしれません。

金の本物か偽物か、見極める際に重要となってくるのが”刻印”になりますが、見たことのない刻印の金製品もあるかもしれません。今回は金の刻印について詳しくご説明をさせていただきます。

金の刻印

日本で有名な「K18」刻印

「K18」刻印

金の刻印の中でも、最も知名度が高いのが「K」と「数字」を合わせた刻印です。【K18、K24】など、見たことがあるという方が大半ではないでしょうか?

しかし、この刻印は国内で製造された金のアイテムなどに刻印される事がありますが、海外では”K+数字”の刻印は使われません。海外の刻印については下記で詳しくお話をしますが、ではなぜ日本ではこの刻印が広く流通しているのでしょうか?

これには様々な説がありますが、最も有名な説をお2つご紹介します。

有名な説①「24分率」

1つは、古代から金が貴金属として扱われてきた時代、金の製造は高い技術で製造をされてきましたが、パーセントという概念がなかったため金の含有量をどのように表すか、という疑問に辿り着きました。

ここから難しい話になりますが、大昔では月の満ち欠けなどを記録し時間を定めました。1日は”昼間12時間”+”夜の12時間”=1日の時間は24時間と定め、一年を12ヶ月として表しました。世界でもこの12と24の数字は遥か昔から生活に溶け込んでいたのです。

さて、話は戻りますがこの24を金の基準に合わせ日本で有名な「24分率」という基準が生まれました。日本では、昔からこの基準を使っていたので現在でも広く知られている刻印となったんです。

有名な説②「イナゴ豆」

もう1つの説としては、古代金の重さを測るのに使われていた「イナゴ豆」が、24個の基準で測られていたので、この24の数字になったという説もございます。

どちらも、金の歴史を研究する人たちによって様々な議論が行われていますが、それほど金の歴史は長く深いものだったという事が理解できると思います。

海外刻印で有名な「750」

「750」刻印

日本では知名度の高い【K○○】の刻印ですが、海外ではまた違った刻印で表されます。日本にも海外のブランドアクセサリーなどが輸入され、私たちもよく見るようになった「750」刻印です。

海外では「K」などのアルファベットは使わずに数字で金の含有量を表します。「18金=750」「24金=999または1000」と表記し、最も有名で知名度の高いものになります。

海外では、日本とはまた違った「1000分率(千分率)」で表します。「千分率」とは1000を基準とした時の割合を表す方法です。

例えば、純金を1000%として純度を1000分の何で表すことで、金の含有量を正確に示します。

まれに、数字の前に「AU」のアルファベットの刻印があるものもありますが、「AU」は金の元素記号になりますので正しい刻印になります。

インゴットなどにもこの千分率が使われており【FINE GOLD 999.9】と刻印が書かれています。「999.9(フォーナイン)」と呼ばれるこの刻印は「最高純度の品質」という意味を持ちます。

純金は1000ではないの?と思うかもしれませんが、国際的な純度の表示法に基づくとこの「999.9(フォーナイン)」刻印が正しいです。

簡単にいうとこの世の物質は完璧な100%は存在しないということで、製造途中に目にも見えない小さな埃や不純物が入ってしまうとそれは1000%の金ではないという事です。

この刻印は近年に改めて改正されたものであり、古い金のアクセサリーなどにはまれに「1000」の刻印が打たれたアイテムもありますので、1000の刻印の金アクセサリーは偽物だ、と勘違いをしないようにしましょう。

珍しい金の刻印

見つけたらラッキー?「AU835」「AU500」

珍しい刻印

千分率については知っていただけたかと思いますが、みなさんも見たことのある「750・999」以外にも簡単に数字を覚えておくのも良いかもしれません。

近年では金の高騰化によって需要を増やしている「10金=416」。

18金と同じ色合いを持ち、金の価格を抑える事ができる「14金=585」などといった刻印もございます。

金の高騰は現在でも留まらず、数年前の数倍にも膨れ上がり金の購入も気軽にできなくなってきました。そんな中、純度を落とすことによって、金をリーズナブルに購入することができ需要が高まってきているのです。

さて、そんな千分率の刻印ですが、実は数年前に改正されたのをご存知でしょうか?

2012年4月に国際標準規格が変わり、多くの金の刻印が変更されました。上記でも述べましたが、純金の刻印が〈1000〉から〈999〉に変更されたのはこの時です。

他にも、K22が〈917〉から〈916〉に、K10が 〈417〉から〈416〉に変更されました。また、K20〈835〉K12〈500〉の2つの刻印が廃止されることになりました。

2012年前まではこの刻印は通常に使われていた刻印になりますので、現在でも中古市場などでは見ることのある刻印になります。しかし、旧刻印は新刻印との違いがありK12である刻印でも現在ではその含有量からK10として扱われる場合がありますので注意が必要になります。

本物?偽物?「18KT・18KP」

金メッキ刻印

金の刻印は国内、海外でも違いがあり同じ金でも刻印が違う事を知っていただけたかと思いますが、金には様々な刻印があり、本物?と思う刻印でもメッキの刻印であったという事もございます。

メッキの刻印としても有名な、「Gold Plated」を表した「GP」や「Gold Filled」を意味する「GF」などの刻印がございます。

では、「18KT・18KP」の刻印はメッキでしょうか?本物の刻印でしょうか?答えは、本物の金の刻印になります。

「KT」

「KT」は、金の純度を表す「カラット(Karat)」の略で、主に海外で使われる事の多い刻印になります。その為、「18KT」などで刻印された金は「18金」の意味を持っているので、本物の金製品です。

「KP」

「KP」は、先ほどと同じく金の純度の「カラット(Karat)」の略と、「plum(プラム)」が合わさった刻印です。

「plum(プラム)」は比喩的な意味で「特に良いもの」や「完全」を指しますので、こちらも本物の金に使われる刻印になります。

金メッキの刻印でもある「GP」のイメージから「KP」の刻印も金メッキと勘違いされる事がありますが、間違えて処分してしまう前に相談してみるのも良いかもしれません。

偽物の刻印に騙されない為には

刻印の雑さには注意

複雑な刻印

金の刻印は、世界でも多くの種類がある刻印になりますので、それ全てを覚えるには難しいかもしれません。

ですが旅行先のお土産や、購入時に金の刻印をしっかりと覚えておくことでトラブルを回避できたり、間違えて購入しないようにできたりと、良い事づくしではあります。

しかし、先ほども言ったようにこの多くの刻印を覚えるには鑑定士でも最初の難関としても有名です。国や地域ごとに変わる金の全ての刻印を覚えるには長い年月がかかってしまう場合もあるかもしれません。

では、簡単に金の刻印を見分ける方法がないのか?というと簡単に本物か偽物かを判断できることはできます。

まず刻印の雑さを見てみてください。

最高品質を誇るトップジュエリーやブランドの刻印はアイテムにしっかりと刻印がされており、数字と数字の間の感覚や数字の見た目はとても均一に揃えられており、ズレや斜めになっていることは決してありません。

金の加工にはそれほどの技術が詰め込まれており、刻印にもその美しさは現れます。つまり、金の偽物などには刻印も雑に作られており斜めったり数字が歪んでたりするわけです。

金の購入の際には、刻印の数字や純度を見る事も大切ではありますが、刻印自体が雑になってないかを見ることも大事な箇所になります。

刻印の打ち方を確認

刻印を確認

刻印の雑さは、本物の金か偽物の金かを判断する材料ではありましたが、近年では技術力の向上によって本物と大差ない刻印を打つ偽物も市場に出回ってきました。

では、本物と見分けがつかないかというとそんなことはございません。本物の金の刻印にはアクセサリーの職人がひとつひとつ刻印を専門の器具を使い打ち込みます。

アイテムに刻印をしっかり打ち込むにはそれなりの時間と手間がかかりますので、偽物の金を製造する悪徳な会社は簡易的なレーザー刻印というものを使います。

レーザーを使った刻印は一見本物と同じようなデザインになっていますが、よく見ると本物の刻印ほど深くしっかりと彫られているわけではありません。

さらにルーペなどをお持ちの方は拡大してみてみるとレーザー刻印独特の表面にぷつぷつとしたような刻印部分を確認する事もできます。

そのため、レーザー刻印の金製品には注意が必要でパッとみておかしいなと思った場合は購入をよく考えた方が良いでしょう。

しかし、このレーザー刻印が全て偽物というわけでもありません。人が打ち込む事が難しいような小さな箇所でもレーザー刻印はしっかりと打ち込むメリットもあり、金以外の硬い物質にも簡単に刻印ができるのです。

また、昔では難しかったネーム刻印やハートなどのマークまでも簡単に刻印する事ができ、ペアリングや結婚指輪などにもこの技術が使われています。

見た目と刻印をしっかりと確認し、純金にしては金の色味が薄い…など金本来の色を覚えておくことで偽物を購入するリスクも少なくなり、トラブルを回避する事ができます。

まとめ

今回は、金の刻印についてご紹介をさせていただきました。金の刻印は、製造する地域や国によって様々なものであり、多くの刻印から本物か偽物かを判断するには知識が必要になってきます。

近年では、金アクセサリーなどが日本にも多く輸入されるようになり、国内でも様々な刻印が中古市場には溢れています。刻印の事を知っておく事で、偽物を購入するトラブルも回避できますので有名な刻印だけは覚えておくと良いでしょう。

買取おりづるでは、みたことのない刻印のご相談も承っております。家の片付けをしていたら、国外の刻印のアイテムが出てきたなんていうことはよくあります。刻印が不明なものでも、処分してしまう前にまずは、買取おりづるでご相談だけでもしてみてください。

買取おりづるでは無料査定をいつでもご利用いただけます。お値段を聞いてから買取にお悩みする事もできますので、金かどうか分からないものはまずはご来店ください。みなさまのご来店を心からお待ちしております。

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