日本でも人気の高い宝石「オパール」。10月の誕生石としても人気が高く、産地や宝石の種類によっても全く違う顔を見せる宝石で、男性女性問わずに人気の高い宝石です。
そんなオパールですが、近年価格上昇が止まらない宝石として大きな話題を呼んでいるオパールについてご紹介をしていきたいと思います。
目次
オパールの魅力

オパールの人気の理由
オパールはカラー宝石の中でも特に人気の高い宝石として知られています。日本でもバブル時代に多く輸入され、多くの方がオパールを持っていたと言われていました。
オパールは、二酸化ケイ素を主成分とする鉱物です。この二酸化ケイ素(別名シリカ)は微細な球体であり、これが規則正しく並ぶことによってオパールの宝石が出来上がるのです。
このシリカの球体の間には僅かな隙間があり、この隙間に光が当たると光が屈折・干渉しオパールの特徴である【遊色効果】が現れます。
シリカ球の大きさによって、干渉する光の波長が異なり【大きい=赤色系】【小さい=青色系】の遊色効果が見えると言われております。
その為、同じ重さ(大きさ)のオパールでもこの遊色効果によって全く違うカラーが見えることがあり、この世に一つたりとも全く同じオパールは存在しないと言われております。
遊色効果は強い程、オパールの品質は高くなり高値で取引をされるようになります。
つまり、オパールが小さいものでも遊色効果のあるものは高値で取引がされ、オパールが大きいものでも遊色効果のない物は安価で取引をされるというわけです。
オパールが宝石の中でも安く取引がされている理由
宝石の中でも「オパール」は、人気の高い宝石であり”名前を聞いたことがある”と思う方も多いかと思います。
しかし、宝石の中でも比較的手に入りやすいオパールは、他の宝石などに比べると安価で取引をされている印象が持たれているのも事実です。
では、オパールはなぜ安価で取引をされることが多いのかを説明をさせていただきます。
オパールは宝石の中でも比較的、どの地域でも取れやすいメリットを持った宝石です。日本でもオパールを採掘した記録があり、特に美しい”プレシャスオパール”が採掘されたのが福島県の宝坂が有名です。
どこでも採掘できるというメリットが、逆にデメリットにもなっており採掘量が多いと需要と供給のバランスが取れていなく、他の希少な宝石に比べると価格が下がってしまうという訳です。
他にも、宝石販売業者がエチオピアなどから仕入れたオパールを多く市場に流した事もきっかけになっており、宝石鑑定士はオパールの産地もしっかりと注目すべき点になっております。
オパールは産地によって違いがありますが、中でも最も希少と言われているのが”オーストラリア”のオパールになっており、【ブラックオパール・ボルダーオパール】といった青・白・黒などの遊色効果が有名です。
地中に存在するケイ素が長い年月をかけて堆積して形成されるので「堆積性のオパール」と分類されます。
逆にオパールの中でも比較的安価で取引をされることが多いのが【メキシコやエチオピア】産のオパールです。
「堆積性のオパール」とは違い、「火山性オパール」に分類されているもので、火山で高熱で温められた熱水中に含まれるケイ素が沈殿して形成されています。
高い透明度と鮮烈な遊色効果が特徴で、オパールの中でも有名な”ファイアーオパール”はメキシコが産地になります。
火山性オパールは2000年代後半から大量に市場に出回るようになり、更に2006年には新たな鉱床が発見され供給が十分に潤っている訳です。
こういった理由からオパールは比較的安価で取引をされる事が多いですが、遊色効果がしっかりとしたオパールや希少性の高いオパールは現在でも高値で取引をされている事が多いので、オパールの価値を知りたい方はぜひ買取おりづるにご相談ください。
人気上昇中のコモンオパールとは?
遊色効果がない「コモンオパール」

オパールの中でも近年人気が上昇しているのが「コモンオパール」です。通常のオパールは重量の3~10%程度の水分を含んでおり、この水分量によって遊色効果に変化があるとされています。
水分量が減少すると、遊色効果が弱まったり、ひび割れが発生したりする可能性があり、オパールと水分は切っても切れない関係にあるのです。
コモンオパールは、成分中に約10%までの水分を含有するオパールであり、他のオパールと違い遊色効果のないものを指します。
コモンオパールの中にも、細かに分類される事がありますがほとんどのものは半透明から不透明に近い石になっており、オパールの価値的にいうと実際にはそこまで高額になるというものではありません。
しかし通常のオパールと違い様々な色や形態で採掘される事が多い宝石になりますので、種類によっては高値で取引されるものや高い評価を受けるコモンオパールも増えてきております。
幸運の宝石「グリーンオパール」

1960年代に発見されたグリーンオパールは、その名の通り緑色の半透明のオパールを指します。
ジェイド(翡翠)やクリソプレーズ(緑玉髄)に似ている事からプレーズオパールあるいはクリソパルなどの名称で呼ばれる事があります。
他のオパールのように遊色効果がありませんが、ミント色からアップルグリーンの色合いが、ジュエリーとして大変人気があります。
穏やかなグリーンの色合いは持ち主の心を癒すとも言われており、幸運の宝石とも知られております。
そんなグリーンオパールは、コモンオパールの中でも特に採掘量が少なく、希少なオパールです。
また、ブラジル産のグリーンオパールの中には非常に珍しいキャッツアイ効果が見られるものも採掘され「ドラゴンアイ」と呼ばれています。
男性女性問わずに使えることのできるカラーになりますので、落ち着いたグリーンカラーの宝石をお探しの方におすすめのオパールになります。
コモンオパールの仲間?「ピンクオパール」

コモンオパールは半透明、不透明で遊色効果のないものが分けられますが近年大きな話題を呼んだのが「ピンクオパール」です。
ピンクオパールはその名前の通り淡いピンクからやや濃いピンクのカラーを持ったオパールです。
コモンオパール同様遊色効果はなく乳白色がかった優しい色合いが特徴です、女性の肌を美しく見せる効果もありオパールの中でも人気のあるカラーです。
そんなピンクオパールですが、コモンオパールの特徴である【遊色効果がない】を持っているオパールになりますが、実は最近の研究によってオパール仲間ではないことが発表されました。
ピンクオパールは、1977年にバリゴルスカイトという鉱物であったと発表されていますが、分かりやすい点やピンクオパールという名前が広まり過ぎてしまった為、現在でも「ピンクオパール」「キューピッドストーン」などの名称で呼ばれることがあります。
間違えではありませんが、ピンクオパールを購入する際や買取を依頼する際には注意をしなければいけない点になります。
コモンオパールを買取する際に注意すべきこと
オパールは破損しやすい

オパールは日本に多く輸入された宝石であり、現在でも多くのアクセサリーに使われることの多い宝石になります。
その為、昔使っていたアクセサリーの買取の際にオパールがデザインされているものがありますので、オパールの買取にお悩みの方が多いかもしれません。
オパールは宝石の中でも特に硬度の低い宝石です。
オパールのモース硬度は5~6.5とされており、宝石の中でも最も硬いダイヤモンドが10になるので比較的柔らかい宝石の分類に分けられます。
その理由から、オパールを持ち込みする際に誤って落としてしまったり、ぶつけてしまったりとオパールにかかる力が強いと簡単にヒビや割れの原因になります。
オパールを持ち込みの際には十分に気をつけて、他の宝石とぶつからない様に柔らかい布で包む・宝石ボックスなどに個別に入れて持ち込むなどの注意が必要になります。
破損してしまった場合もご相談を

十分に気をつけていたのに、オパールが割れていたという話はよくあります。
「使わないまま保管していたら、いつの間にかヒビが入っていた」これにはしっかりとした理由があり、オパールは乾燥に弱く湿度にも弱い宝石になりますので保管方法などによっては自然にヒビが入ってしまうのです。
使わない時は【日が当たらない場所に置く・湿度が溜まらない様に適度に取り出す】などを気をつけることで長く使用する事ができます。
気をつけていてもオパールが割れてしまった時は、価値がなくなってしまったかもと思い処分してしまわないように注意をしましょう。
オパールはヒビや割れが起こってしまった場合、基本的には修復は不可能です。
ですが、割れてしまた宝石を削り出し再利用する場合や、ヒビの部分をさらに広げない為に強い衝撃が来にくいネックレスなどに生まれ変わる事もできるのです。
その為、割れてしまったオパールであっても価値がなくなってしまった訳ではありませんので、心配な場合は買取おりづるで簡単に無料査定を利用してみてください。
まとめ
今回は、宝石の中でも人気の高いオパールについてご紹介をさせていただきました。宝石の需要が高まっている今、オパールの遊色効果に惹かれ若い世代を中心にオパールを選ぶ方が増えてきています。
「古いデザインだし買取を断られてしまうかも」と不安になるお客様も多いかもしれません。買取おりづるでは、宝石の価値やアクセサリーのデザイン性をしっかりと買取査定額に含めますので他社に負けない価格を実現いたします。
オパールの買取にお悩みの方は、ぜひ買取おりづるの無料査定をご利用ください。みなさんのご来店を心からお待ちしております。