美しい色や輝きが魅力のカラーストーン。日本でも様々な宝石がアクセサリーにデザインをされていますね。自分好みの宝石はもちろんの事、誕生石など身につけるだけで不思議と気分が高まりますね。
さて、そんな宝石ですが王道なネックレスや指輪、ピアスなどにデザインされる事が多いですが、世界では絢爛豪華なティアラなどにデザインされることもございます。今回はそんな宝石が豪華に飾られた世界のティアラについてご紹介をしていきたいと思います。
目次
ティアラの歴史
ティアラとは?

ティアラというと、普段使いのアクセサリーとは違い、結婚式の花嫁や特別なイベントなどで使用されるイメージがあると思います。
ティアラとは、宝石などをちりばめた半円形の女性用の頭飾りです。
正装の際のアクセサリーとして、コンテストの入賞者が身に着けることがあります。
ティアラは古代ペルシア語の「Tiyārā」(冠)に由来し、王冠がもともとの意味でしたが、現在では女性用の装飾具としてその名称が使われるのが一般的です。
ティアラの歴史は古代エジプトに始まり、神聖な象徴として王族が身につけていました。
古代ギリシャやローマ帝国でも権威の象徴とされ、特にナポレオン時代に、現代のような形に発展しました。
18世紀末から19世紀初頭、皇帝ナポレオンとその妃ジョゼフィーヌの時代になると、スイスなどを例外として、欧州のほとんどの国には王や皇帝がいました。
そうした王侯貴族の人々が、自分たちの地位と権威を見せつけ、確認させるためのジュエリーとして使ったのがティアラでした。
人間同士が会ったとき、最初に目にするのは頭部を含む相手の顔である為、ティアラは存在感もあり権威を見せるにはちょうど良かったのかもしれませんね。
現在使用されているティアラの中で、最古とされているティアラはスウェーデン王室が所有している【カメオ・ティアラ】と言われております。
ギリシャ神話の登場人物を描いた7つの彫刻(カメオ)が特徴のカメオ・ティアラは、1809年にナポレオンによってジョゼフィーヌ皇后に贈られたものです。
色石などは使用しておりませんが、シンプルなパールで縁取られているゴールドの王冠が、200年以上前に作られたものとは思えないほど美しいデザインになっております。
世界で最も高価なティアラ

ティアラは使う宝石などによっても全く違う雰囲気を感じる事のできるアクセサリーで、世界には華やかで美しいティアラが多くあります。
そんなティアラですが、世界で最も高価なティアラはどんなものなのか気になった方も多いはずです。
世界で最も高価なティアラは、フランス皇帝ナポレオン3世の妻ウジェニーがかつて所有していたとされるものです。
11個の洋ナシ型のコロンビア産エメラルドドロップがあしらわれ、総重量は約500カラットとされております。
2011年5月にチューリッヒのサザビーズで1270万ドル(約13.8億円)という記録的な価格で落札されました。
デザイン性の高さは勿論の事、歴史的価値も相まって非常に高額な金額で落札されたこのティアラは世界中で大きな話題を呼びました。
ティアラはデザインや使われている宝石などよっても全く違う印象を持ちます。次は世界各国の美しいティアラについてご紹介をさせて頂きます。
世界各国の美しいティアラ

エリザベス女王【ウラジミール・ティアラ】
ウラジミール・ティアラは、イギリス王室が所有する最も歴史的で象徴的な宝飾品の一つです。
元々はロシア帝国のロマノフ家が所有していたもので、革命の動乱を生き延びてイギリス王室に渡ったという劇的な歴史を持っています。
1921年、マリア大公妃の死後、イギリスのメアリー王妃(エリザベス2世の祖母)がこのティアラを購入し、イギリス王室の所有となりました。
元々ウラジミール・ティアラは、15個のダイヤモンドのループ(輪)で構成されており、元々は各ループにパールのドロップ(しずく型)が下がっていました。
イギリス王室が所有した後は、メアリー王妃が1922年にガラード(Garrard)社に修理を依頼し、パールの代わりにエメラルドのドロップを付け替えたり、何も付けずに着用したりできるコンバーチブル(付け替え可能)なデザインに変更させました。
エリザベス2世女王は、このティアラを非常に好み、生涯にわたって様々な公式行事で着用しました。
特にエメラルドをセットしたバージョンをよく使用したことから、非常に気に入っていたアイテムという事が分かりますね。
テレーゼ王妃【ルビーとスピネルのティアラ】
バイエルン王国のルートヴィヒ1世王が、妻であるテレーゼ王妃(ザクセン=ヒルトブルクハウゼン公女テレーゼ)への贈り物として、1830年頃作成したのが【ルビーとスピネルのティアラ】になります。
このティアラは、パリュール(デザインや素材が統一されたジュエリー)の一部でありティアラ以外に「イヤリング、ブレスレット、ネックレス」がセットになっております。
パリュールは共通の宝石とデザインが統一されているものになりますので、他のアイテムにもルビーとスピネルがデザインされています。
ゴールドを基調に赤い花々が咲く庭園をモチーフにルビーとスピネルを使ってデザインされたこのティアラは、なんと総重量が5kg以上の重さで、王妃も重すぎるためあまり着用しなかったとも…。
私たちの身近な5kgというと、スイカのMサイズやペットボトル(2ℓ)2.5本分の重さがありますので、これを頭部に載せるには中々の重さだという事が分かりますね。
現在このティアラは、ミュンヘン・レジデンツの宝物館に収蔵されており、展示されています。
マデレーン王女【モダン・フリンジ・ティアラ】
「モダン・フリンジ・ティアラ」という名前の特定の著名なティアラは複数存在しますが、最も有名なものはイギリス王室の「クイーン・メアリー・フリンジ・ティアラ」とされております。
1980年代後半にスウェーデン王室に登場した【モダン・フリンジ・ティアラ】は、他の伝統的なフリンジティアラ(縦向きのダイヤモンドのスパイクが並ぶ)とは異なり、より幾何学的で様式化されたフルール・ド・リス(アヤメの紋章)のような要素が組み込まれたデザインです。
元々は、1986年の結婚10周年記念に、カール16世グスタフ国王からシルヴィア王妃への贈り物だったと推測されています。
現在は主に、夫妻の三女であるマデレーン王女が所有し2013年の自身の結婚式でこのティアラを着用したほか、ノーベル賞授賞式などの公式行事で頻繁に着用しています。このティアラは、ネックレスとしても着用できティアラの時とはまた違った美しさを堪能する事ができますね。
高級ジュエリーブランドが手掛けたティアラ
ブシュロン(BOUCHERON)

1858年にフレデリック・ブシュロンによって創業された、フランスの老舗高級宝飾品ブランド【BOUCHERON(ブシュロン)】。
そんなブシュロンがデザインしたティアラとして有名なのが「グレヴィル・ティアラ」(別名ブシュロン・ハニカム・ティアラ)になります。
グレヴィル ティアラは、1920年マーガレット・ヘレン・グレヴィル夫人のためにブシュロンによって製作され、イギリス王室が所有する有名なダイヤモンドティアラの一つです。
その名の通り、蜂の巣(ハニカム)のような幾何学的なデザインが特徴で、六角形の中には美しいダイヤモンドが3つ並んでおります。
グレヴィル・ティアラのカラット数は非公開ですが、使用されているダイヤモンドは合計で約500カラットと推定されています。
この複雑な構造は、デザイン性の高さだけを理由に採用されているわけではなく、光を多方向に反射させるため、ダイヤモンドが美しく輝くにも相応しい構造なのです。
このティアラは、グレヴィル夫人が1942年に亡くなったとき皇太后に遺され、2002年の皇太后の死去に伴い女王が譲り受けました。
現在では、2005年にチャールズ皇子と結婚したカミラ夫人に3つのティアラが長期貸与されており、そのうちの一つがこの「グレヴィル・ティアラ」になります。
このティアラのデザインからインスピレーションを得て、ブシュロンは現代的な解釈を加えた新しいハイジュエリーコレクションを発表することもあり、繁栄や豊かさを象徴するモチーフとしてブランドの中でも非常い人気の高いコレクションになっております。
ヴァンクリーフアーペル(Van Cleef & Arpels)

1906年にフランス・パリで創業された【Van Cleef & Arpels(ヴァンクリーフアーペル)】。
ブシュロンと同様、権威ある「パリ5大ジュエラー(グランサンク)」の一つで、「世界5大ジュエラー」の一つでもあります。
そんなヴァン クリーフ&アーペルがデザイン制作したのが【エジプト ファウジア王女のパリュール】です。
エジプトのファウジア王女は、エジプトのフアード1世の娘、ファールーク1世の妹として、1921年にアレクサンドリアで生まれました。
1939年3月16日に後のイラン国王レザ・パーレヴィと結婚式で使う花嫁のパリュールのデザインを依頼されます。
ヴァン クリーフ&アーペルの卓越した技術と美しいデザインで作られたパリュールは、プラチナとダイヤモンドで輝く二連ネックレス、イヤリング、リング、ティアラの4点。
ティアラには、ペアシェイプのダイヤモンド54石(計92カラット)とバゲットカット ダイヤモンド530石(計72カラット)がセットされています。
ヴァン クリーフ&アーペルはダイヤモンドの質にもこだわっており、使用されるダイヤモンドのカラーはD・E・Fのみ、クラリティはVVS2クラス以上(ごくわずかな内包物しか認められない)という非常に高い基準のダイヤモンドしか使用しません。
現在、ファウジア王女のパリュールは、エジプトのロイヤル・ジュエリー・ミュージアムに展示されています。
パリュールの一部(イヤリングなど)は、過去にヴァン クリーフ&アーペルが再取得し、ドバイでの展示会などで披露されたこともあったようで、もしかしたら日本でもお目にかかれる機会があるかもしれませんね。
ミキモト(MIKIMOTO)

1899年に創業した日本を代表するジュエリーブランド【ミキモト(MIKIMOTO)】。
パールをはじめ、ダイヤモンド、貴石など多様な素材を使用したジュエリーを製造しています。
そんなミキモトでは、日本の皇室のティアラを製作しており、佳子さまの成年式用のティアラなどを手掛けたことで知られています。
過去には、寛仁親王の長女の彬子女王や高円宮の三女の絢子女王、高円宮の次女の典子女王などもミキモトのティアラを使用した事で話題となりました。
ミキモトでは真珠のイメージが強いかと思いますが、ミキモトは日本におけるダイヤモンドの歴史も築き上げた老舗ジュエラーであり、世界でも類を見ない厳しさで選び抜かれた高品質なダイヤモンドを提供しています。
ダイヤモンドの質は勿論のこと、ミキモトのダイヤモンドは、その輝きを最大限に引き出すために、卓越したカットが施されています。
ダイヤモンドを最も美しく輝かせるラウンドブリリアンカット以外にも、オーバル(楕円形)、ペアシェイプ(洋梨形)、ハートシェイプ、プリンセスカット、エメラルドカットなどのファンシーカットにも力を入れているブランドになります。
ぜひこの機会に真珠だけではないミキモトのダイヤモンドの魅力を知って頂けると嬉しいです。
まとめ
今回は美しいジュエリーティアラについてご紹介をさせて頂きました。日本でも、お祝い事や結婚式などでも身につける機会のあるティアラは女性の憧れでもありますね。ティアラはネックレスや指輪などのデイリージュエリーとは違い、特別な日に身につけるジュエリーになります。
中々使う機会が限られてしまうティアラになりますが、実は今ティアラの価値が高騰しております。カラー宝石は勿論ダイヤや貴金属などが高騰している今、貴金属ジュエリーなど需要も上がってきております。使わないまま保管しているジュエリーなどはございませんか?
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