今流行りのジルコニアとは?ダイヤモンドとの違い

今流行りのジルコニアとは?ダイヤモンドとの違い

私たちの日々を飾ってくれる宝石「ダイヤモンド」。その美しさは多くの人の目を奪ってしまうほどの強い輝きとその魅力。様々なジュエリーに使われる事の多い「ダイヤモンド」ですが、近年では「ジルコニア」や「CZダイヤモンド」などの名前が市場に出回り。よく分からないまま購入してしまったお客様も多いです。今回は、魅力の高いダイヤモンドと「ジルコニア」についてのお話をしていきます。

ダイヤモンドの魅力

ダイヤモンドの立爪リング

ダイヤモンドとは

現代では大切な日の記念に贈られることの多い「ダイヤモンド」ですが、ダイヤモンドと人類との歴史は遠い昔にさかのぼります。紀元前4世紀ごろに最初に見つかったダイヤモンドは、あまりの硬さ故に加工することもままならず、発掘されても処分されてしまうこともあったそうです。

その為ダイヤモンドの語源とも言われているのがギリシャ語の「アダマス」(Adamas)」”征服しがたい”という意味です。長い歴史が流れ、ダイヤモンドの輝きを最大限に生かすことのできる「ブリリアントカット」が発明されると、あっという間にダイヤモンドは宝石の中でもトップに輝く知名度と人気を獲得したのです。

さらに、カラーダイヤモンドが発見されると「白く透明」なダイヤモンドのイメージが払拭され自分好みのカラーを選ぶ人が増え、ダイヤモンドの需要は上がっていくことになりました。

カラーダイヤモンドは通常のダイヤモンドよりも希少なものですので、価格は高騰する傾向にもありますが、それでも選ばれるダイヤモンドはやはり宝石の王様とも言えるでしょう。

ダイヤモンドの魅力を引き出した企業

ティファニー

ダイヤモンドのアクセサリーで最も人気なのは、やはり婚約指輪でも人気の高い「立爪リング」です。ベゼルセッティングとも呼ばれるデザインは、ダイヤの輝きを最大限に生かすことのできるジュエリーでもあります。

現代でも婚約指輪に選ばれることのあるデザインですが、この立て爪の人気を広めたのが、皆さんもよく知るブランド「Tiffany & Co.(ティファニー) 」です。

従来のダイヤモンドを使用したジュエリーは台座に埋め込む形でしたが、ダイヤモンドは光の入射によって輝きを増す為、これではダイヤモンドの輝きを十分に生かすことの出来ないデザインだったのです。

そこで、ティファニーはダイヤモンドの輝きを十分に生かせるよう、ブリリアントカットのダイヤモンドを6本の細い爪で支える「ティファニー・セッティング」を発表しました。

ダイヤモンドの輝きをあらゆる角度から取り入れ、光を最大限に発揮できる「ティファニー・セッティング」は、まるでダイヤモンドが浮かび上がっているように見えその独特なデザインと、輝くダイヤモンドの美しさに多くの人が魅了され、婚約指輪は立爪の”ダイヤモンド”が良いという認識が生まれました。

研究され続けるダイヤの模倣品

ジルコニアのルース

人工ダイヤモンドの完成

ダイヤモンドは多くの人に愛されてきましたが、そのダイヤモンドも時代が経つにつれ発掘量が減少しています。アクセサリーなどに使用されるダイヤモンドは長い時間をかけて結晶化し宝石になります。

その為、ダイヤモンドは自ずと高価になりその希少性は年々高騰化しています。そこで、どうにか人工的にダイヤモンドを作り出せないか模索し始めました。

人工ダイヤモンドの製造は、1950年代から産業目的で製造され始めレーザー光学や医療品、工業製品など様々な用途に使用されてきました。しかし、どれも小さな結晶であった為ジュエリーなどで使用できるほどではありませんでした。

長い時代が流れ、製造開始から約20年経った1970年にゼネラル・エレクトリックカンパニー(トーマス・エジソンが設立したアメリカの会社)の研究者がファセットカットの可能な小さい合成ダイヤモンドを製造する事に成功しました。

1980年代半ばでは、他のメーカーでも合成ダイヤモンドを製造する事ができるようになったのです。

研究当初では、黄色味が強いダイヤモンドばかりでしたが研究を続けていく毎に無色透明のダイヤモンドも製造できるようになり、現在では、ジュエリーやダイヤモンドの模造品として市場に流れるようになったのでした。

ダイヤモンドと同じ輝きを持つ「キュービックジルコニア」

キュービックジルコニア

ダイヤモンドの模造品として生まれたジルコニアですが、その物質をよく知らない方も多いのではないでしょうか?キュービックジルコニアは「立方晶安定化(りっぽうしょうあんていか)ジルコニア」と呼ばれ、上記で述べた通り装飾用に研究され生まれた模造ダイヤモンドです。

ジルコニアの成分は、耐熱性セラミックの材料として使われる二酸化ジルコニウムを主成分とされており、【酸化マグネシウム・酸化カルシウム・酸化イットリウム】などを混ぜ慎重に結晶化されたものです。

硬度は本物のダイヤモンドには及びませんが、モース硬度で8.5を記録されておりますので、トパーズよりも硬くルビーやサファイアより少し柔らかい物質になっています。

硬度はダイヤモンドよりも劣ってしまいますが、キュービックジルコニアはダイヤモンドにきわめて近い輝きを持つ物質です。ダイヤモンドの輝きは高い屈折率が関係していますが、キュービックジルコニアも比較的ダイヤモンドに近い屈折率を持っていることが分かっています。

ダイヤモンドと同じ輝きを持つ宝石は類を見ず「キュービックジルコニア」がダイヤモンドの代わりとして認められていることが頷けると思います。

その一方で、ダイヤモンドよりも安く仕入れることのできるジルコニア。ダイヤモンドの100〜500分の1の価値とも言われています。安価でダイヤモンドの代わりになりえるジルコニアは、市場ではどのくらい人気なのでしょうか?

人工でも人気の高い「ジルコニア」

ジルコニアはダイヤモンドと比較的同じ輝きを持つと言われていますが、ではダイヤモンドの代わりとして市場で本当に人気のある物なんでしょうか?

ジルコニアの代表的なブランドとして上げられるのが、「スワロフスキー(SWAROVSKI)」です。スワロフスキー社はジルコニアを使用したジュエリーが人気であり、国内国外問わず多くの愛用者がいます。

スワロフスキー社が使用しているジルコニアは通常のジルコニアよりも、よりダイヤモンドの輝きに近い輝きです。これは、スワロフスキー社が長年培ったカット技術を駆使し、独自のカットを施したジルコニアだからこそこの輝きが生まれます。

海外のセレブ達の中には、「本物のダイヤモンドのジュエリーは、盗まれてしまう事もあるから本物のダイヤモンドは金庫に、外出時につけていくのはジルコニアを使う」といった方もいるそうです。

数十万円〜数百万円するダイヤモンドを紛失してしまったり、壊れてしまった時のショックは計り知れませんが、安価で購入することのできるジルコニアを普段使いする事によって危機を回避する事ができるのです。

キュービックジルコニアは決してダイヤモンドの模造品などではなく、キュービックジルコニアとしての知名度と人気があるのです。

ジルコニアの正しい判断

ジルコニアとダイヤを見分け方に悩む男性

本物のダイヤモンドと間違えない為には

ダイヤモンドの輝きを安価で楽しむことのできる「キュービックジルコニア」ですが、本物のダイヤモンドとジルコニアを並べた時に、本物と見分けがつくのでしょうか?

残念な事に、海外では観光客を目当てに「キュービックジルコニア」をあたかも本物のダイヤモンドとして販売している事もあります。ついつい旅行の気分に乗ってダイヤモンドだと勘違いしジルコニアを購入してしまう方も少なくはありません。

ダイヤモンドとジルコニアを間違えない為に抑えておくべきポイントがいくつかあります。

1. 安いダイヤモンドには注意する。

ジルコニアとダイヤモンドの明らかな差は「価格」です。ダイヤモンドよりも遥かに安く製造するとのできるジルコニアは、ジュエリーとして市場に出る場合も明らかに安い事が分かります。観光客限定の安売りや、大幅な値下げがあるダイヤモンドには注意をしましょう。

2. ルーペを使用し観察する

ダイヤモンドとジルコニアの違いを肉眼で判断できるのは、熟練の鑑定士でも多くはありません。それほどにダイヤモンドとジルコニアは似ているものだからです。ルーペで確認すべきポイントは内包物(インクルージョン)とカットです。

内包物(インクルージョン)

ダイヤモンドは天然の鉱物ですので、結晶化する際に空気中のゴミなどが含まれてしまうことがあります。ルーペでダイヤモンドの中を確認し、全く内包物がないものは人工石(ジルコニア)の可能性が高まります。

カット

カットにも注目してみましょう。見るべきポイントは”エッジ”部分です。エッジとはダイヤモンドのカットや磨きを行った部分の境界線です。

本物のダイヤモンドは硬く研磨する際はダイヤモンドの粉末が含まれたヤスリでしか磨けません。その為、エッジ部分は鋭く尖ったものになっているはずです。

ジルコニアの硬度はダイヤモンドよりも低く研磨しやすい物質ですので、エッジ部分はそれほど尖っておらず丸みを帯びたようになっています。

ルーペは宝石販売店ならば必ず用意されている物ですので、借りて見てみるのが良いでしょう。借りれない場合は購入は控えた方が良いかもしれませんね。

まとめ

今回はジルコニアとダイヤモンドの違いを詳しくご紹介させて頂きました。ジルコニアはダイヤモンドの模造品とも言われてしまいますが、その魅力はダイヤモンドにも負けない輝きを持っています。

少しづつですが、ファッションブランドやジュエリーブランドでも「キュービックジルコニア」を使用している商品もありますので、いつの日か、ジルコニアもダイヤモンドに引けを取らないジュエリーになるのかもしれませんね。

買取おりづるでは、ジルコニアを使用したアクセサリーなどの買取も行なっています。買取店の中にはダイヤモンドと間違えてしまう事もあることから買取を断られてしまう場合もあります。

ジルコニアの買取にお悩みの際は、まず買取おりづるにお持ち込みください。もちろん、譲り物でダイヤモンドがジルコニアか分からない場合もご安心ください。

買取おりづるではダイヤモンド、ジルコニア、その他宝石の買取実績が豊富ですので、しっかりとお客様にご説明が出来ます。お片付けで出てきたアクセサリー、ジュエリーまずは買取おりづるで無料査定をご利用ください。

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おりづるでは、金・プラチナ・ジュエリー・ダイヤ・ルビー・バッグ・財布・時計・切手・金券・電動工具などの商品を幅広く買取いたします。

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