イタリア発祥の高級ブランドGUCCI。バッグや財布など革製品が多く展開されていますが、最近では時計や宝飾品、香水や洋服まで幅広く商品を発表していることで世界中で人気の高いブランドです。そんな、GUCCIの定番ラインはやはり一番人気が高いですが、その他にも人気のラインを知りたい方は多いかと思います。今回は、おしゃれで人気の高いデザインを紹介します。
目次
GUCCIの定番ライン
GUCCIと言ったらコレ!「GGキャンバス」
GUCCIのラインの中でも一番の人気を誇る「GGキャンバス」。発表から50年以上たった今でも世界中から愛されています。男女問わず持つことのできるデザインで、バッグや財布以外にも、帽子や洋服などにも展開されることの多いラインです。
「GGキャンバス」は、”G”がモノグラム上(2つ以上の文字やその他の記号を重ね合わせたデザイン)になっています。GUCCIの創業者「グッチオ・グッチ」のイニシャルであるダブルGを組み合わせたデザインは、単に創業者の名前を入れただけではありません。
「グッチオ・グッチ」の努力にとり、GUCCIの名が広まると、それを悪用しようとした人々によって多くのコピー商品が生まれました。GUCCIの品質の証しのために創業者のイニシャルを刻印したものだと伝えられています。
ブランド商品にデザイナーの名前入りのデザインをを販売したのはグッチが世界で初めてとされており、GUCCIがブランドの元祖と呼ぶ方も少なくはありません。
さらに、この「GGキャンバス」はレザーではなくキャンバス素材であるということが最大の特徴です。レザー製品がGUCCIの特徴でしたが、第二次世界大戦時に皮が自由に使用できなくなったことで生み出された生地です。
しかし、レザー製品とは違って肌触りがやわらかく、独特な光沢感が人気の理由です。また傷や汚れに強く長く使うことのできるメリットがあります。
GUCCIを象徴する「ホースビット」
ホースビットはGUCCIを代表するラインです。GUCCIは高級革製品を取り扱ったバッグなどを制作していましたが、馬具製品も取り扱っていました。その時に取り扱っていた、ハミ(手綱を接続するために馬に咥えさせる棒状の金具)をモチーフにデザインしたのが、「ホースビット」です。
1953年にローファーのハードウェアとして、創設者グッチオ・グッチの息子のひとりであるアルド・グッチが考案したものです。この時の「ホースビット」は主にローファーなどの靴が主流でしたが、2020年のクルーズコレクションで「ホースビット1955」としてバッグや財布、アクセサリーなどに展開されるラインになったのです。
「GGキャンバス」とは違いシンプルなデザインですが、高級感のある金具が特徴の「ホースビット」はフォーマルの場でも使用してもおかしくはありません。海外でも多くのセレブが愛用しているこのラインは、どんなスタイルでもマッチする為、年代を問わず高い人気を誇っています。
「GGキャンバス」×「ホースビット」のバッグやお財布は、カジュアルな時にでも使いやすくなっています。
大人女子の憧れライン「GGマーモント」
グッチの「GGマーモント」は、2016〜2017春夏コレクションにて発表されたバッグです。グッチのクリエイティブディレクターであるアレッサンドロ・ミケーレが手掛け、発表と同時に売り切れが続出するほどの盛況でした。
GUCCIの様々なラインに比べるとまだまだ歴史の浅いラインですが、現在でもその人気はGUCCIの上位に入るほどです。
素材やカラーが豊富で、ショルダーバッグ、ウォレットポーチ、ウエストポーチなど多くのアイテムに展開されています。生地にはキルト調生地がベースになっており、Gが2つ重なり合ったゴールド金具のエンブレムが特徴です。
おしゃれですが、どこかぬけ感がありブランドで固めすぎていない雰囲気が、大人女子に人気が出ました。
GGマーモントの定番といえば、ショルダーバッグ。コンパクトな見た目から驚くような収納力を持っています。GGマーモントのショルダーバッグには驚くような使い方があるのをご存知でしょうか?
ショルダー部分を調整するとハンドバッグに、ショルダー部分を外すとクラッチバッグに変わります。
使い方によっては3通りのバッグに変わる事ができるので、いつまで経っても飽きず、長く愛用していただけるデザインなわけです。
オールドGUCCIの人気ライン
オールドGUCCIから生まれた「オフィディア」
オールドグッチの代表的なアイコンといえば「シェリーライン」。別名「リボンライン」や「ウェブライン」とも言われています。シェリーラインとは「緑・赤・緑」または「青・赤・青」のストライプ柄ことを指します。馬具の腹帯からインスピレーションを受けデザインされました。
この「シェリーライン」が使用されているバッグは、1970年代、1980年代までのグッチ商品に多くデザインされていましたが、中々市場に出回る事がなく多くの人に復刻が待たれていたものになります。
2018年のクルーズコレクションで、オールドグッチを現代風にアレンジした「オフィディア」が登場しました。グッチの定番である「GGキャンバス」「シェリーライン」「GGメタル」を一つのデザインに落とし込んだ「オフィディア」は現代のヴィンテージブームと重なり、瞬く間に人気を博しました。
海外セレブや有名人が「オフィディア」を持った写真がSNSなどで拡散され、若い世代にもオールドグッチの知名度と人気が爆発的に上昇しました。
バッグに「シェリーライン」が施されたデザインや、ハンドル部分が「シェリーライン」になった斬新なトートバッグもあります。バッグだけでなく小物類にも使用されているラインですので、自分好みなデザインが見つかるかもしれません。
世界中の女性の憧れ「ジャッキーライン」
ジャッキーは、1961年に登場した「ジャッキー金具」が特徴のラインです。アメリカ合衆35代大統領”ジョン・F・ケネディ”の妻であるジャクリーン・ケネディ・オナシスが愛用していたショルダーバッグが「ジャッキーライン」です。
四角い金具が特徴のバッグをジャクリーヌが愛用していたことで、いつしかGUCCIの社内でこのバッグを「ジャッキー」と呼ぶようになったそうです。
ジャッキーの最大の特徴は、ジャッキー金具と呼ばれる留め具。この留め具が付くことでバッグにアクセントが加えられます。オールドGUCCIの定番アイテムとして人気の高かったラインですが、満を持して「ジャッキー」の新作ラインが発表されます。
2020〜21年の秋冬コレクションにて発表されたのは「ジャッキー 1961」。今までの「ジャッキー」のデザインを残しつつ、GUCCIに新しい風を吹き込むようなラインになっています。
サイズやカラーの選択肢が以前のモデルより広がり、ショルダーバッグや財布など様々なアイテムに使用されることになった「ジャッキー 1961」は発売と共に瞬く間に売り切れになるほどに人気が出ました。現在でも、若い世代から莫大な支持を得て人気ラインの一つとなっています。
GUCCIの少し変わったモチーフデザイン
幸運の象徴「ビー(蜂)」
2011年に発表された「ビー(蜂)」モチーフのアイテムは、多くの人に真新しいデザインとして目を惹くものでした。この「ビー」をデザインしたのが、「アレッサンドロ・ミケーレ」。
2002年にグッチに入社してから独自の世界観でGUCCIに新しい風を吹かせてきました。彼が得意とするデザインが、「グッチの古典的なデザインを、現代に合うように再解釈し蘇らせる」ことです。
2002年に登場したことから新しいデザインと思っている方が多いですが、「GUCCI×蜂」は1970年代で人気のデザインでした。蜂は日本も蜜を蓄えることから「金運の上昇」として人気があります。海外でも蜂は「幸運の動物」として神聖視されてきました。
さらに、GUCCIの蜂のモチーフは「バンブルビー(マルハナバチ)」と言われております。実はこのバンブルビー、かつては航空力学上、飛ぶのは不可能だといわれていました。
大きい体に小さい羽を必死に羽ばたかせ飛んでいるバンブルビーの姿は、「不可能を可能にした」と多くの人に感動を与えました。GUCCIもこの深い意味を込めてデザインしたのかもしれませんね。
世界中で縁起の良い蜂をGUCCIのデザインに取り入れると、多くの人がそのデザインに夢中になりました。しかし、そのデザインも古くなってくると少しづつGUCCIのデザインから消えていくことになったのです。
そこで、アレッサンドロ・ミケーレは現代のGUCCIにも合うデザインとして「ビー」をデザインし直し、2002年に堂々と発表しました。若い世代にカッコ良いデザインとして人気を得た「ビー」は、現在でも鞄やお財布以外にも、アクセサリーや時計様々なアイテムで採用されています。
人気の高い「ビー」ですが、蜂モチーフのデザインはラインとして確立はされておらず、商品名に「ビー(蜂)つき」と記載があるだけです。しかし、他のラインと同列に扱われるほどその人気は高く多くの人に「ビー(蜂)ライン」と呼ばれることもあります。
鮮やかな色と幸せを呼び込む「キングスネーク(蛇)」
GUCCIのデザイナー、アレッサンドロ・ミケーレが生み出したモチーフデザインは「蜂」だけではありません。それが「蛇」です。このデザインはただカッコ良いだけでではありません。
蛇は医学や知性、権力の象徴として多くの国で尊重されています。日本でも、蛇は神の使いとされており、抜け殻を財布に入れておくとお金を呼び込むと言われることもあります。
幸運の象徴でもある「蛇(スネーク)」はGUCCIに相応しいデザインでした。GUCCIでは、赤色のキングスネークがデザインによく用いられており、その鮮やかな色彩が特徴的です。
このキングスネークはアイテムだけではなく、箱や保存布袋などにもデザインされる事があり、通常のGUCCIの箱と違うことから、箱だけで取引されることもあります。蛇モチーフはただお洒落だけではなく、深い意味が込められているのです。
まとめ
グッチのラインについてご紹介しました。定番ラインから廃盤になってしまったラインまでお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。GUCCIにもこんなデザインがあったんだと、驚くデザインがありましたか?
GUCCIは多くのデザインを発表しており、同じGUCCIでも印象がガラリと変わるものが多いです。1つ1つのデザインに歴史が込められているので、その理由を知った後だと同じデザインもまた違った印象を与えてくれると思います。
中古市場でもGUCCIは多く取引がされる人気ブランドです。廃盤になってしまったラインや手に入れる事のできないバッグなどは、中古市場でも驚く価格でお取り引きをされています。
さらに、近年では「ヴィンテージブーム」が流行している事で、古いから売れないと思っていたバッグが逆に高額になっていることもあります。
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