DIOR(ディオール)は世界で人気の高いブランドです。流行に左右されることのないデザインは勿論、近年ではヴィンテージブームもあり古くなってしまったDIORも若い世代から人気が高いです。今回はDIORの定番ラインから流行のラインまでご紹介させて頂きたいと思います。
目次
DIORの定番ライン
DIORといえば王道の「カナージュ」
ディオールの顔といえばまず名が上がるのが「カナージュ」。ディオールのラインの中でも、最も良く使われているデザインではないでしょうか?
ラインの名前は聞いたことがないけど、デザインを見れば一眼でディオールと分かるという方も多いと思います。
このカナージュは、籐の編み目のデザインが特徴です。1947年に、DIORの創設者「クリスチャン・ディオール」がオートクチュールショーで、ナポレオン3世に選んだ椅子のカナージュ柄にヒントを得て採用したのが始まりです。
正方形とひし形を交差したようなステッチで構成されていますので、レザーバッグに施されるとキルティングのようにふっくらとした質感になり高級感のあるデザインです。
この「カナージュ」が話題になったのは、カナージュが施されたバッグの「カナージュ・キュイール」が発売された時です。
1994年に発売されたこのバッグは、翌年1995年にパリで開催されたポール・セザンヌ回顧展のオープニングでダイアナ元妃に贈られました。
ダイアナ元妃は「カナージュ・キュイール」を大変気に入ると、公務などでよく持ち出すようになります。DIORのバッグを愛用する新聞記事などが大衆の目に留まると多くの女性がこのバッグに憧れを持ち始めたのです。
「カナージュ・キュイール」=ダイアナ妃という認識が広まるとDIORはダイアナ妃に許可を貰い、ダイアナ妃結婚前の愛称「Lady Di(レディ・ディ)」に因んで「レディ ディオール」と改名されました。
現代でも「カナージュ」ラインの定番バッグは「レディ ディオール」と言われており、ディオールの中でも人気の高いアイテムです。
ヴィンテージブームの火付け役「トロッター」
2001年、秋冬コレクションで発表されたのが「トロッター」ラインです。DIORの専属デザイナーである「ジョン・ガリアーノ」が生み出したこのラインは、キャンバス地にモノグラム(組み合わせ文字)された「Dior」のロゴが特徴です。
ライン名の「トロッター(Trotter)」は、古代の戦車競走で馬に2輪馬車をひかせて競い合うレース「トロット」で走る馬が由来と言われています。
さらに、騎手の背番号をヒントに「1」や「2」の数字が一緒にデザインがされており、この数字もトロッターの特徴と言えるでしょう。
数字については、「1」は海外正規店のアイテムに多く見られ、「2」はディオールの国内正規店のアイテムに多いと言われています。
「1」は海外で購入した人が所持していることが多く、中古市場で流れることも稀なアイテムですので「2」は本物で「1」はニセモノと勘違いされてしまう事もあるそうです。
2000年代に爆発的にヒットしたラインになりますが、大流行しすぎたがゆえに下火になったトロッターは2006年に廃盤ラインになりました。
この廃盤ラインになってしまった「トロッター」は正規店などで購入する事が出来なくなりましたが、若い世代に廃盤になったヴィンテージアイテムとして再注目される事になります。
人とファッションが被る事がなく、特徴的な「トロッター」はヴィンテージブームの火付け役とも言われるようになりおしゃれアイテムとして活躍しました。
この流れを見ていたDIORは「トロッター」を「OBLIQUE(オブリーク)」というラインで復活させました。トロッターは時代を超えても多くの人に新鮮に映るラインとして、多くの人に支持されている素晴らしいラインだということが分かりますね。
DIOR人気ライン
パテントレザーの美しい光沢「アルティメイト」
DIORのラインの多くは「キャンバス生地」や「レザー」を使用していますが、この「アルティメイト」は光沢感が美しい”パテントレザー”を使用しています。
アルティメイトは、2009年DIORの専属デザイナーである「ジョン・ガリアーノ」のが生み出した後期のラインです。
艶のある美しい輝きは、上質なパテントレザー(エナメル)を使用しており、ラグジュアリーブランドにふさわしい高級感を演出しています。
光沢感のある生地に、人気の「トロッター」ラインが型押しされており、角度や光の当たり方で立体的に見えるモノグラムが今までとは違った印象を与えてくれます。
エナメルの艶やかなラインは、多くのブランドで採用されているデザインでもあります。
例えると、ルイヴィトンは「ヴェルニ」CHANELはライン名ではありませんが「パテントレザー」として採用され、ハイブランドでは欠かせないデザインになっています。
高級感があり、長く使うことで独特の艶が出ることで多くの人が愛用しているラインになります。
DIORでは「アルティメイト」ラインを多く商品に展開しており、ハンドバッグ以外にもボストンバッグ、ショルダーバッグなどがあります。
フランスの伝統的なデザイン「トワルドゥジュイ」
2019年クルーズコレクションとして発表された「Toile de Jouy(トワルドゥジュイ)」。名前だけだとピンとこない方が多いかと思いますが、デザインを見るとDIORでよく見るデザインだと気付く方が多いです。
しかしこの柄はDIORがデザインした柄という訳ではありませんので、フランスの伝統的な食器や生地などで同じような柄を見ることがあります。
名前の由来でもある「Toile de Jouy(トワルドゥジュイ)」フランス語で「ジュイ(地方の名前)で作られた布」を意味します。
このデザインは、フランス王妃マリー・アントワネットも愛したと伝えられている伝統的なデザインです。
デザインにはフランスの伝統的な風景や動植物などが描かれており、人物・風景、神話、天使(時に花などの植物柄)がモチーフになっている事が多いです。
ディオールとしての「トワルドゥジュイ」は、フランスの伝統的な生地にDIORのアーティスティックディレクターである「マリア・グラツィア・キウリ」が、サルやトラ、キリン、鳥などの野生動物を描き、今っぽくアップデートしたものです。
「トワルドゥジュイ」のデザインは発表後すぐに話題となり、同年に発表されたBOOK TOTE(ブックトート)に採用されると、瞬く間に流行の最先端をいくアイテムになりました。
「トワルドゥジュイ」はキャンバス地の生地になっていますので、採用できるバッグに限りがあるラインになっていますが多くの人に愛されているラインの一つです。
シンプルとエレガントの新たなデザイン「ニューロック」
DIORの「New Lock(ニューロック)」は、ディオールの2010年の春夏コレクションに登場したラインです。デザイン名通りLock(鍵)が特徴的なラインになっています。
「クリスチャン・ディオール」がメゾンを開設し、瞬く間に世界中に広まった「New Rock(ニュールック)」と新たな鍵(ロック)の2つが組み合わさって出来たラインです。
都会的でクールな印象のバッグは、当時、専門のウェブサイトも立ち上げられるほど注目を集めました。DIORの代表ラインと言えるカナージュ(格子)ラインに、2つのボタンで開閉する金具がついています。
バッグ以外にも財布などにも採用される事が多い「New Lock(ニューロック)」は、付属のチェーンショルダーなどを使うとショルダーバッグとしても活躍します。
デザインもシンプルで使いやすい為、フォーマルなシーンでも使う事ができどんなファッションでも邪魔しません。シンプルながらエレガントな雰囲気を感じられる「New Lock(ニューロック)」は現在でも定番ラインとして活躍をしています。
まとめ
今回はDIORの人気ラインについてご紹介をさせて頂きました。気になったラインはありましたか?DIORは歴史あるブランドでもあり、そのデザインは時代を超えて愛されているブランドです。
近年では、ヴィンテージブームもありDIORの人気は衰えることはありません。ヴィンテージブームでは、廃盤になってしまったラインや近年では手に入り難いラインの方が人気な傾向にあります。
2000年代に流行した「トロッター」ラインも、現代ではヴィンテージアイテムとして若い世代から大きな支持を得ています。古いデザインだから、といってそのままにしていませんか?買取おりづるでは、DIORのヴィンテージアイテムを高価買取中です。
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