フランスの代表ブランド|セリーヌ(CELINE)の歴史

2024年12月27日 2024年12月27日
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フランスの代表ブランド|セリーヌ(CELINE)の歴史

フランスを代表するファッションブランド「セリーヌ(CELINE)」。ハイブランドでも控えめで落ち着いたデザインが人気です。

品質がよく美しいデザインのセリーヌは現代でも多くの人に愛されていますが、セリーヌの歴史について詳しく知らない方も多いのではないでしょうか?今回はセリーヌの歴史について詳しくご紹介します。

セリーヌの歴史

パリ

子供服から世界へ

1945年、女性実業家【セリーヌ・ヴィピアナ】が夫【リチャード】によりパリ11区マルトゥ通り52番地で創業したのが、ファッションブランド「セリーヌ(CELINE)」の始まりです。

第二次世界大戦が終わって間もない時代ですので、創業にも多くの困難があったでしょう。

当時は、現在のような鞄や小物などファッションアイテムを中心としたブランド展開ではなく、主に子供向けの高級皮革靴を中心に製造をしていました。

創業者「セリーヌ・ヴィピアナ」がデザインし、フランスの一流革職人が製造した子供靴はパリの革職人の技術を生かしたもので上流階級を中心に人気を集める事となったのです。

セリーヌの子供靴が話題になり始めると少しづつ顧客も増加していき、1948年に新たに3店舗増やします。子供だけでなく大人も使用できるアイテムの展開を求められるようになりました。

創業から約20年後、1959年にはレディースの靴を製造開始しました。セリーヌ初のレディース靴は馬具の轡(くつわ)型の金具が特徴の婦人用モカシン「インカ」を発表しました。

モカシンと聞くと馴染みのない方が多いかもしれませんが、モカシンとは、甲の部分をU字型に縫い合わせたスリッポンタイプの靴になります。現代でもよく見られるデザインです。

これも上流階級を中心に瞬く間に話題が広まると、更なる顧客が増えました。

これによってセリーヌは、レディースに向けたアイテムを製造する事となり、1965年に香水とスカーフを発表しました。そして、1966年ついにセリーヌの人気アイテム”ハンドバッグ”を発表したことによりその知名度は格段と上がる事となったのです。

セリーヌのプレタポルテコレクションを開始

ブランドとしての知名度が上がってきたセリーヌは、1967年に更なる事業を拡大し、「プレタポルテコレクション」を開始しました。

「プレタポルテコレクション」とは、高級既製服を展示するファッションショーの一種になります。プレタポルテという言葉は、英語の「すぐ着られる服(ready to wear)」をフランス語に置き換えた造語です。

トレンドやアイデアを重視したデザインが特徴で、ファッションモデルやスタイリスト、デザイナー、演出家など様々な人で賑わっています。

プレタポルテコレクションを開始したセリーヌは、洋服からバッグ、シューズ、アクセサリーとトータルファッションブランドへと成長しました。

セリーヌが活躍し出したこの頃のフランスではファッション界に大きな革命が起きており、オートクチュールでなくても質の高い商品が作れるようになっていました。

少し前の時代では、オートクチュール(顧客の注文を受けて縫製する一点物)が当たり前の時代でしたので、プレタポルテ(高級既製服)はファッション界にとって大きな改革だったのです。

当時、このファッション界を支えていたのが、フランスのファッションブランド「イヴ・サンローラン」や「ピエール・カルダン」でした。

セリーヌも同じく、ファッションの先駆者になるべく、実用性の高い服をつくり、スポーツウェアをメインラインとして製造を続けました。デザインよりも実用性を重要視したセリーヌのデザインは、多くの人に受けいられることとなったのです。

セリーヌと流行

セリーヌ

ファッションの最先端を目指すセリーヌに大きな転機が訪れます。当時フランスでは、【B.C.B.G(ベーセーベージェー)】という言葉が流行し始めました。

「B.C.B.G」とは、フランス語のスラングで「bon chic bon genre(ボンシック ボンジャンル)」の頭文字を取ったものです。この言葉は、パリの上流階級のライフスタイルやそのライフスタイルを指した言葉になります。

BCBGの着こなしは、派手なデザインは好まれずシンプルで上品でクラシカルな印象が特徴です。上流階級の女性に人気のあったセリーヌは、「B.C.B.G」にぴったりなファッションブランドとして認識が高まり「B.C.B.G=セリーヌ」と言われるようになりました。

こうして多くの人がセリーヌを選ぶようになり、時代はセリーヌ一色となったのです。

しかし、流行は時代と共に変化していくのが当たり前ですので「B.C.B.G」の流行も少しづつ落ち着いてきました。

若い女性に人気があったセリーヌは、いつの間にか愛用者は年齢層の高い世代になっていき、若い世代へのアプローチがうまくいかなくなってしまったのです。そして売り上げも徐々に低下していき、ブランドの勢いも衰えてしまいます。

セリーヌと近代ファッション

セリーヌ

低迷期とLVMHグループ

ファッションブランドとしての知名度が上がってきたセリーヌですが、1980年年代初めての低迷期に入ります。

先ほどもあったようにセリーヌの愛用者が比較的年齢層が高い方が多かった為、若い世代はおばあちゃんやお母さんなどが身につけているブランドという認識になってしまいました。

今では若い世代を中心に人気のあるブランドですので、少し驚く方も多いのではないでしょうか?

こうして低迷期に入ったセリーヌは、1987年【LVMHグループ】に傘下入りし経営難から脱却を狙いました。LVMHグループとは、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンと読みます。

ファッションやレザーグッズ、パフュームやコスメティックス、ウォッチやジュエリーなどの事業を主軸とする複合企業になります。ファッション業界最大手として知られ、伝統に忠実な各ブランドが長きにわたって受け継がれてきた専門技術を土台に、製品の品質向上に努めています。

VMHグループの傘下ブランドには【ルイ・ヴィトン、クリスチャン・ディオール、ティファニー、ブルガリ、フェンディ、ロエベ】が挙げられます。

これによって、創業者であったセリーヌ・ヴィピアナは経営から退き、セリーヌの新たな社長に「ナン・ルジェ」が抜擢されました。新社長ナン・ルジェ氏はセリーヌに入社まではディオールのマネージャーを務めていた人物です。

30歳という若き社長でしたので不安の声も上がりましたが、それを覆すかのようにナン・ルジェは、就任後直ぐに組織の改革と革製品の強化を行い、セリーヌの業績を少しずつ回復させていきました。

セリーヌを世界に

セリーヌ

若き社長「ナン・ルジェ」がセリーヌを引っ張る形になってきたこの頃、セリーヌをアメリカへの事業拡大を目指し「マイケル・コース」がセリーヌのチーフデザイナーに就任しました。

彼の名前からピンときたかたも多いかと思いますが、アメリカの人気ブランド「MICHAEL KORS(マイケルコース)」の創設者です。

1998年から2004年まで「セリーヌ」のレディース部門のクリエイティブ・ディレクターを務めた彼は、ブランドのターゲットをフランスの上流階級からアメリカの働く女性に移しました。

これによって今までの高級エレガントなデザインにスポーティーなイメージを付加したラインを発表すると、その実用性の高さから瞬く間に人気が上昇し経営難から見事に抜け出すことができたのです。

2003年にはセリーヌの人気アイテム「パリ・マカダム」を発表。このデザインは、マイケル・コースがデザインを手がけたもので流行アイテムとして多くの人に利用されました。

セリーヌの代表的ライン”マカダムライン”をデニムの生地に落とし込んだもので、美しい上品なデザインが多かったセリーヌに大きく攻め込んだカジュアルスタイルになります。

マカダムラインがビンテージブームの最先端にセリーヌといえば”マカダムライン”と言われるほど、知名度の高いマカダム。こちらも、マイケルコースかデザインを手がけたラインになります。

マカダムとは、砕石(さいせき)という細かく砕いた石を敷き詰める道路舗装の「マカダム式舗装」が名前の由来です。フランスの街並みでよく見られる石畳の道が想像しやすいかもしれません。

そんな、マカダムラインは「マカダム式舗装」の様に細かく砕いた石が均等に並べられている道路をイメージして作られています。人気が高かったマカダムラインは2003年から2010年の間製造をされていたラインで、セリーヌのアイコンとして親しまれていました。

2010年に廃盤になると、正規店などではその姿を見られずリユース品や親世代から譲り受けたバッグでマカダムラインを見かけるようになりました。

このマカダムラインに大きな脚光を浴びることになったのが、若い世代による「ヴィンテージブーム」です。

ブランド品などは最新アイテムが良いとされていた傾向にあったファッション界に、あえて古いデザインをファッションに取り入れることで”他の人とデザインが被らない”や”新作アイテムよりも安価に取り入れることができる”事で瞬く間にヴィンテージブームが流行の最先端になりました。

ヴィンテージブームでマカダムを身につけている若い子たちが多くなり、それを見たセリーヌのデザイナーは2019年の秋冬に新作のラインを発表します。

2019年の秋冬に新デザインとして発表された【トリオンフ】は、マカダム柄からインスピレーションを受けたものになります。これによってヴィンテージブームの代表デザインでもあったマカダムに似たトリオンフは現在でもセリーヌの人気アイテムとして多くの人が身につけています。

まとめ

フランスを代表するブランド「セリーヌ(CELINE)」についてご紹介をさせて頂きました。人気のある「マカダム」は勿論「トリオンフ」などのラインは、現代でも上品で美しいデザインになります。

セリーヌのブランドコンセプトは「女性らしくありつつも自立しているアクティブな女性」ですので、セリーヌは実用性とエレガントさを兼ね備えたアイテムを多く提供しています。

買取おりづるでは、そんなセリーヌの買取を強化しております。使わないまま保管しているセリーヌ製品はありませんか?セリーヌはヴィンテージブームで人気の高いアイテムになります。

古いものだし、値段がつかないかもと思ったらまずは無料査定だけでもご利用ください。皆さんのご来店を心からお待ちしております。

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